衞藤 菜生
(私立・S女子学院高等科卒)
東京医科大学医学部医学科 公募推薦 最終合格
私は小学校からエスカレーター式で高校まで進学し、付属の大学に行かないということは決めていたものの、かなりのんびりした学校生活を送っていました。高校で文理選択をするときも、とりあえず理系にしておけばいつでも文転できるし…、といったかなりぼんやりとした理由で理系を選んでしまったので(笑)、その後「絶対に医師になりたい」と決意したとき、すでにスタートを切っている周りの友達を見て非常に焦りました。
また、私はいわゆる「社会」の授業で扱う事柄に深い興味を持っていて、高2の終わりに全日本高校生模擬国連大会というものに参加し、さらに高3の5月にはその全米大会に参加したので、本格的な受験勉強を始めるのはかなり遅くなってしまいました。
理系科目を履修しているとはいえ、比較的文系志向で、学校のテストである程度の点数をとって満足していた私が、そんな時期からのスタートで現役合格は難しいのではないかと自信をなくしていたときに家族ぐるみのつきあいがある知人から紹介していただいたのがエコール麹町メディカルでした。
通い始めてまず感じたのは、教科を超えた全体的なサポートが充実している、ということです。私は数学(佐藤先生のセミプライベートレッスン)、化学、生物(三宅先生の本科ゼミ)の授業を取りましたが、突然英語の長文読解や小論文のテキストを渡され、やって持っていくと先生方は丁寧に添削して返してくださる、ということがよくありました。
また、数学は2名、理科は6~8名の少人数のクラスであることから、非常に質問しやすかったというのが大きかったです。それまで、大手の塾に行っても授業を受けるだけ受け、わからないところがあっても先生には会えず、中途半端な理解のまま終わるということが少なくなかった私には、疑問をじっくり聞いてくださる先生がいることは学習の大きな助けとなりました。
そうして、夏から本格的に受験勉強を始めた私ですが、その頃、東京医科大学の公募推薦があることを知りました。現役合格にもこだわっていた私は、一般に絞ろうかギリギリまで迷っていたのですが、チャンスを増やす意味で挑戦することにしました。そうと決めると、塾長の原田先生は、東京医科大学の質問受付まで一緒に行ってくださって情報収集をし、小論文の対策のための個人的な講義、面接練習等の充実した対策をとってくださいました。
本番では、筆記もありましたが、あくまで一般を意識して勉強してきたからこそ推薦の試験でも落ち着いて問題を解くことができ、また小論文、面接でも練習したことを思い出しながら、かなり落ちついて臨むことができたと思います。
特に、この試験で合格をいただけたのは、私が一つ一つのことをできる限り頑張るという姿勢を持ち続けたことに起因するのではないかと思います。周りの受験生が学校のテストで手を抜きはじめても、やはりテストで低い点を取るのは悔しいので常にベストを尽くそうとしたり、模擬国連も最後まで全力で挑戦したりといった日々の努力が、学校で学年から一人の推薦をいただくとき、そして推薦入試での選考においても、知らず知らずのうちに役立っていました。
最後に、エコール麹町メディカルの渋谷本校教室には、さりげなくNews WeekやTIMES、日経サイエンスなどの雑誌が置いてあります。さらに、哲学が専門でもある塾長の本棚には、Russelや昨年話題になったMichel Sandelの本もありました。私は勉強の合間にそれらを読んで休憩していましたが、あれは私の好奇心を刺激するとともに、英語の力、そして考える力を育ててくれていたのではないかと、今になって感じています。
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