月刊『医歯薬進学』での講義も,今月号(新年1月号=12/12発売予定)で22回目を数えます。補講ではなく,予告・予講ということにして,一言,コメントします。
今年日本中で大騒ぎになった大震災とその後の原発事故,それから,この天災・人災をめぐる政府・東電の対応とそのマスコミ報道は,被災した人の人生観や世界観だけでなく,日本人すべてのモノの考え方や生き方にまで変更を迫った大事件となりました。
そこで今月号では,マスコミの報道の在り方や科学と科学者の倫理を考えるための,「メディアリテラシー,サイエンスリテラシー」,すなわち「もはや何も信じられない」世の中を,しぶとく,しかし美しく生きていくために必須の思考技術を講義しました。
本誌の講義では言いたいことはすべて書き込めませんでした。それから,追加すべき論点もいくつかあります(いくつもあります)ので,そのあたりをこちらでも紹介できればと思います。
(1) 敵/味方の二分法思考のワナにはまるな。
(2) なにが対立点なのか,冷静に見極めてから発言せよ。
(3) 人に任せて文句を言うな。文句を言いたいなら,自分も勉強して「引き受けよ」。
(4) 道徳観を責めるまえに知識不足を克服せよ。
(5) メディアや科学を語るための「メタ言語」を習得せよ。
網羅的ではないですが,出来る限り紹介していきます。ただし,私,多忙な昨年にも増して殺人的な量の仕事を抱え込んでしまったので,順不同,配信時期は不定期ですが,ご了承ください。
東京・渋谷の医受験専門私塾「エコール麹町メディカル」医学部、獣医学部、歯学部などの医系学部をめざす受験生と“毎日が合宿状態”をモットーに奮闘中!渋谷駅直結(渋谷マークシティ)の安全快適な渋谷本校教室で、現役高校生、女子受験生、再受験生(大学生・社会人)の医学部受験を応援しています。
2011年12月9日金曜日
2011年10月14日金曜日
【医学部合格体験談】法曹の卵から医学部生へ-全力で駆け抜けた9か月間の軌跡
![]() |
合格発表の夜に喜びを爆発させる瀬戸教室長、Hさん、原田塾長 |
H. S. さん
【広島県出身。大阪大学文学部卒業、大学院にて法律学を学んだ後、中央大学法科大学院を経て新司法試験に合格。1年間の司法修習を終えると同時にエコール麹町メディカルに入学。数学は文系センターレベルの復習から、数学3・C、生物、化学はゼロからのスタート。「不透明な学士より、地道な一般入試での合格」を目指して2011年1月から医学部受験勉強を開始。成績を伸ばしていく中で徐々に自信をつけ、学士編入への挑戦を決定して猛烈な対策特訓開始。2011年9月、16倍の倍率を抜け、金沢医科大学医学部編入試験に合格。】
【広島県出身。大阪大学文学部卒業、大学院にて法律学を学んだ後、中央大学法科大学院を経て新司法試験に合格。1年間の司法修習を終えると同時にエコール麹町メディカルに入学。数学は文系センターレベルの復習から、数学3・C、生物、化学はゼロからのスタート。「不透明な学士より、地道な一般入試での合格」を目指して2011年1月から医学部受験勉強を開始。成績を伸ばしていく中で徐々に自信をつけ、学士編入への挑戦を決定して猛烈な対策特訓開始。2011年9月、16倍の倍率を抜け、金沢医科大学医学部編入試験に合格。】
私は大学を卒業後、法科大学院に進学し、平成21年新司法試験に合格。一年間の司法修習を行う中で、法曹としての知識のみならず医者としての知識を得ることで、仕事の専門性と領域を広げたいと思うようになり医者を目指すことを決意しました。
塾との出会い
私は大学・大学院と文系だったので数学は数IIICについて未履修であり、数I・A・II・Bについても全く内容を覚えていませんでした。理科も生物の知識は忘れ去り、化学については未履修でした。こんな文系の人間が医学部を目指すことが果たして可能なのか、まずはインターネットで情報収集を始めました。
医学部編入試験を全面に押し出した大手予備校等の説明会にも参加しましたが理系知識ゼロの自分がスムーズに勉強を進めることが出来るとは思えず困っていたときにエコール麹町メディカルのホームページに偶然たどり着きました。さっそく、資料請求をして瀬戸教室長からメールを頂き、入塾を決める以前から理数系科目をゼロから勉強するための良質な参考書・問題集を紹介して頂き修習の傍ら勉強を始めました。その手厚いサポートにこの塾だったら勉強をうまく出来るかもしれないと思い、去年の夏の終わりに塾の門を叩きました。
その際、原田塾長・瀬戸教室長から医学部受験について詳しい説明を聞き、医学部受験を始めるための様々な情報を得ることが出来ました。さらに、佐藤先生から数学の勉強方法について直接お話しをうかがい、自分がまず何から始めればよいのか方向性が見えました。入塾前からこのような真剣な対応をして頂いたことで一気に「この塾を信頼して頑張れば医学部にも合格できる、頑張ろう」という気持ちになりました。
そしで、平成22年末に司法修習を終え、晴れて弁護士資格を得た後、気持ち新たにエコール麹町メディカルに入塾し医学部受験生としての生活がスタートしました。
1月から3月まで
1月から3月までは本科がまだ始まっていなかったので、数学・英語のプライベート授業を受けました。数学I・II・A・Bを佐藤先生に教えて頂き、今まで忘れていた知識を思い出し、さらに演習することでだいぶ数学アレルギーが解消されました。数学を学んでいく中で今まで解けなかった問題が解けるようになる感覚を得ることができ、3月までには基礎的な知識の総ざらいを行い、かなりの量の問題を演習すること出来たので自信になりました。
数学III・Cについては内海先生に本当の基礎から教えて頂きました。独学で学んだときはどんなに基本的な参考書を使っても全く理解できなかった私ですが、丁寧に教えて頂いたおかげで少しずつ解法を理解することが出来るようになり4月の本科がスタートするまでに基礎的事項について一通り終えることが出来ました。
英語については倉林先生に教えて頂き、医学部過去問を解いていきました。英語についても受験英語については文法・単語・長文を読む感覚も忘れ去っていたのですが教えて頂く中で、医学部の英語がどのようなものか分かり、これからどのように勉強していけば良いのか方向性も見えました。
生物と化学については三宅先生の早期スタートゼミを受講しました。三宅先生の授業は一般の参考書に書いてあることのみならず、医学部受験に特有の問題がどのようなものであるかを十分に踏まえて行われていたのでかなりレベルが高いと思いましたが知識が深まると同時に解ける問題も増え少しずつ面白いと思えるようになりました。
このように本科が始まるまでの3カ月の間、みっちり勉強することで基礎的事項を押さえることができ、そのおかげで4月からの本科の授業についていけるだけの力が付いたと思います。
入塾時の目標は、5月初旬の全統マーク模試で総合偏差値60に達することでしたが、この3ヶ月間の手厚いご指導のおかげで、この目標も無事達成され、良いスタートを切ることが出来ました。
塾との出会い
私は大学・大学院と文系だったので数学は数IIICについて未履修であり、数I・A・II・Bについても全く内容を覚えていませんでした。理科も生物の知識は忘れ去り、化学については未履修でした。こんな文系の人間が医学部を目指すことが果たして可能なのか、まずはインターネットで情報収集を始めました。
医学部編入試験を全面に押し出した大手予備校等の説明会にも参加しましたが理系知識ゼロの自分がスムーズに勉強を進めることが出来るとは思えず困っていたときにエコール麹町メディカルのホームページに偶然たどり着きました。さっそく、資料請求をして瀬戸教室長からメールを頂き、入塾を決める以前から理数系科目をゼロから勉強するための良質な参考書・問題集を紹介して頂き修習の傍ら勉強を始めました。その手厚いサポートにこの塾だったら勉強をうまく出来るかもしれないと思い、去年の夏の終わりに塾の門を叩きました。
その際、原田塾長・瀬戸教室長から医学部受験について詳しい説明を聞き、医学部受験を始めるための様々な情報を得ることが出来ました。さらに、佐藤先生から数学の勉強方法について直接お話しをうかがい、自分がまず何から始めればよいのか方向性が見えました。入塾前からこのような真剣な対応をして頂いたことで一気に「この塾を信頼して頑張れば医学部にも合格できる、頑張ろう」という気持ちになりました。
そしで、平成22年末に司法修習を終え、晴れて弁護士資格を得た後、気持ち新たにエコール麹町メディカルに入塾し医学部受験生としての生活がスタートしました。
1月から3月まで
1月から3月までは本科がまだ始まっていなかったので、数学・英語のプライベート授業を受けました。数学I・II・A・Bを佐藤先生に教えて頂き、今まで忘れていた知識を思い出し、さらに演習することでだいぶ数学アレルギーが解消されました。数学を学んでいく中で今まで解けなかった問題が解けるようになる感覚を得ることができ、3月までには基礎的な知識の総ざらいを行い、かなりの量の問題を演習すること出来たので自信になりました。
数学III・Cについては内海先生に本当の基礎から教えて頂きました。独学で学んだときはどんなに基本的な参考書を使っても全く理解できなかった私ですが、丁寧に教えて頂いたおかげで少しずつ解法を理解することが出来るようになり4月の本科がスタートするまでに基礎的事項について一通り終えることが出来ました。
英語については倉林先生に教えて頂き、医学部過去問を解いていきました。英語についても受験英語については文法・単語・長文を読む感覚も忘れ去っていたのですが教えて頂く中で、医学部の英語がどのようなものか分かり、これからどのように勉強していけば良いのか方向性も見えました。
生物と化学については三宅先生の早期スタートゼミを受講しました。三宅先生の授業は一般の参考書に書いてあることのみならず、医学部受験に特有の問題がどのようなものであるかを十分に踏まえて行われていたのでかなりレベルが高いと思いましたが知識が深まると同時に解ける問題も増え少しずつ面白いと思えるようになりました。
このように本科が始まるまでの3カ月の間、みっちり勉強することで基礎的事項を押さえることができ、そのおかげで4月からの本科の授業についていけるだけの力が付いたと思います。
入塾時の目標は、5月初旬の全統マーク模試で総合偏差値60に達することでしたが、この3ヶ月間の手厚いご指導のおかげで、この目標も無事達成され、良いスタートを切ることが出来ました。
4月からの本科
4月からいよいよ本科の授業がスタートしました。早期授業のおかげで理数系科目の授業もしっかり消化していくことが出来ました。授業で扱う問題をしっかり理解していくように努め、少しずつ自分で過去問を解くなどしていきました。プライベートレッスンも利用して多くの問題をこなしていき力が次第についていくのを実感することが出来ました。
金沢医科大学編入試験対策
前期授業が終了間近になり夏期講習が始まるころ、金沢医科大学の編入試験を受験することを決めました。編入試験は倍率も高く、一般入試と異なり過去問も公開されていないので合格基準も不透明であることから、地道に一般入試を目標に頑張ってきましたが、理科についても力が付いてきたという実感がありましたし、一年でも早く医者になれることは何より魅力的でした。
受験対策として、まずは東京での入試説明会、大学(石川県)でのオープンキャンパスに参加しました。その際には、わざわざ瀬戸教室長に付いてきて頂き、大学の教授や合格者の話を聞くことができ、勉強の方針を立てることに役立ちました。
物理に関しては未履修であったため、夏季講習が始まる8月から1か月間、佐藤先生に猛特訓して頂き、基礎を押さえました。物理を1か月という短期間で履修することが出来るのか非常に不安でしたが、基礎から徹底的に教えて頂いたおかげで確実に勉強を進めることが出来ました。ひとつひとつの問題の解法をくわしく教えて頂いたおかげで、なんとか基礎を押さえ受験に臨むことが出来ました。
生物・化学については物理で万が一失点した場合にカバーできるためには満点近くを取らないといけないと思い必死に頑張りました。夏期講習での三宅先生の授業で計算問題等、私の苦手分野を徹底的にマスターできるよう努め、プライベートレッスンでは個別に苦手な分野を手厚く丁寧に教えて頂き、穴を埋める作業を行いました。
英語については前期の間、どうしても理数系科目に必死になりあまり勉強時間をとっていなかったのでその穴を埋めるべく必死に頑張りました。瀬戸教室長に学習すべき問題集等を教えて頂き徹底的に短期集中で頑張りました。それでも、編入試験は英語が出来る人材が大勢受験するため本当に不安でした。
面接対策については夏合宿の面接練習に参加して、原田塾長の指揮の下、本番さながらの形態で行いました。小論文についても塾長にマンツーマンで指導して頂きました。
こうして編入試験対策に必死になっているうちに夏が終わり、9月4日、運命の受験を迎えました。
合格までを振り返って
平成23年10月の今、私は、金沢医科大学で医大生として学んでいます。既に解剖学の授業など専門分野の授業も始まっています。医学部の授業はテストも多く大変そうですが、ひとつひとつ学ぶことが将来の医者になるという目標に直結しているので非常に充実しています。私がこのように短期間で合格をつかむことが出来たのはエコール麹町メディカルの手厚いご指導のおかげだと思います。本当に入塾してよかったと思います。
去年の今頃、まだ司法修習生真っただ中だった私が一年も経過していない今、医大生になっているのは正直信じられない気持ちです。受験生活を送る中、修習時代の同期が法曹として日々、成長していくのを見るのは正直、私の焦る気持ちを生んでいました。医学部を受験すること、医者を目指すことについて迷いが生じたことは一切ありませんでしたが、それでも自分だけが遅れをとっているような気持ちは拭いきれませんでした。
このように精神的にきつい時期でも塾の先生方はいつも明るく真剣に向き合って下さり、瀬戸教室長とはいろいろな話を聞いて頂くことでうまく気持ちの折り合いを付けることが出来ました。
![]() |
金沢への旅立ち前夜にクラスメイトたちと |
塾にはいろいろな背景を持った方が学んでいらっしゃったので、自分のモチベーションをあげるきっかけにもなりましたし、本科生のメンバーとは授業の合間に話をして爆笑してストレス発散をすることもできました。振り返れば、同じ目標に向かって勉強する人に囲まれて、必死に努力することが自然で出来る環境に身を置くことが出来た受験生活は充実していたと思います。
医大生になった今でも将来、医療界と法曹界で活躍する人材になるために他人より一層の努力が必要であると思います。良医を目指し、医者として法曹界にも貢献できる人材になるべく日々、研鑽を積んでいきたいと思います●
医大生になった今でも将来、医療界と法曹界で活躍する人材になるために他人より一層の努力が必要であると思います。良医を目指し、医者として法曹界にも貢献できる人材になるべく日々、研鑽を積んでいきたいと思います●
2011年9月27日火曜日
塾長ゼミ 10月 「スティーヴ・ジョブズを読む」
毎週水曜夜の原田塾長による英語購読ゼミ「バートランド・ラッセルを読む」ですが、前回でちょうど一区切りがついたため、今回のタームは趣向を変えて、アップル社の創業者・元CEO・現会長のスティーヴ・ジョブズ氏の講演録を読みます。
講演録は、昨年オバマのノーベル賞受賞記念講演録が入試で出題されるなど、入試に採りあげられる頻度が高いものです。今回のスティーヴ・ジョブズ氏の講演は、ネットでもかなり話題になった有名な講演です。おりしも、先だってジョブズ氏のCEO退任が報じられたばかりなので、今年度はどこかで出題されるかもしれません。
というわけで、このターム3回のラッセルの時間を使って、じっくり読んでいきますので、参加希望者は、意志表明してください。
といっても、8名までです。
いつものラッセルの時間と同じで18:30~21:00前後。早く終わる可能性もあります。3週間の予定ですが、こちらも早く終わるかもしれません。音声、画像も一緒に視聴する予定です。参加費はいつもどおり無料です。
講演録は、昨年オバマのノーベル賞受賞記念講演録が入試で出題されるなど、入試に採りあげられる頻度が高いものです。今回のスティーヴ・ジョブズ氏の講演は、ネットでもかなり話題になった有名な講演です。おりしも、先だってジョブズ氏のCEO退任が報じられたばかりなので、今年度はどこかで出題されるかもしれません。
というわけで、このターム3回のラッセルの時間を使って、じっくり読んでいきますので、参加希望者は、意志表明してください。
といっても、8名までです。
いつものラッセルの時間と同じで18:30~21:00前後。早く終わる可能性もあります。3週間の予定ですが、こちらも早く終わるかもしれません。音声、画像も一緒に視聴する予定です。参加費はいつもどおり無料です。
2011年9月11日日曜日
シノザキ総合音楽院/シノザキロゴスアカデミー情報誌 平成23年9月号「人と出逢い、音と出逢う」掲載
夏休みも終わり、受験生は本格的な受験準備に追われる時期となってきました。季節は、「読書の秋」などとも言われるように、1年でもっとも勉強に適している時期だと思います。もしかしたら、音楽の練習も同じかも知れませんね。…そういえば、「芸術の秋」という言葉もありました。
さて、勉強や読書のために、ひとり秋の夜長を過ごすのも一手かと思いますが、ここは一つ、誰かと「読んだこと」「学んだこと」を共有してみるのはいかがでしょうか。自分が理解したことを人に話し、意見をもらうのです。自分が読んで理解したことを、できればあまり時間を空けずに、身近な人に話してみるのが良いとでしょう。ていねいに、そして、話した相手がよく理解できるように、です。
とかく自分ひとりで学んだことというのは、誤りやすく、文字通り「独りよがり」になりがちです。自分が読書や勉強によって理解したことを人に話し、意見をもらうのは、少なくとも以下のメリットがあります。
1. 自分以外の人に説明するために、思考や情報を整理することにつながる。
2. わかりやすく説明するために、複雑な情報を単純化することにつながる。
3. 自分が真に理解できていないところ、わからないところに気が付くことができる。
4. 言葉による情報発信力を鍛えることにつながる。
5. 相手から意見をもらうことにより、自分の誤りや理解していない点を発見できる。
勉強や読書のムダというのは、あまり語られることのないテーマです。勉強も読書も、基本的には良いことに決まっているからでしょうか。しかし、だからこそ、注意深く、忘れないようにしておく必要があると思います。本や教科書などから情報として理解した知識のことを「記述による知識(Knowledge by Description)」と言いますが、こういった知識は、車の運転の仕方を知っていることなどの「身体知(Know How)」や、直接見て知っている知識「面識による知識(Knowledge by Acquaintance)」と比べて、かなり忘れやすく身に付きにくいものです。大人の方なら誰でもわかると思いますが、高校の世界史で勉強した「キリスト教公会議の回数」や年号などは、テスト勉強したその日にしか効力を持っていない知識です。
だから、学校の勉強や読書は意味がない、ということではありません。せっかく勉強したことを、「ムダ」にしないためには工夫と心がけが必要だということなのです。その工夫とはなにか。勉強や読書で得られる知識を実際に「使うこと」を意識することです。使うことを意識して覚えることは、身体で覚えることに似ています。自転車の運転(の知識)は、一度覚えれば忘れないでしょう。ポイントは、学んだことを、身体知のようなものに近付けていく心がけです。
使うことで一番手軽なのは、「人におしえること」です。そう!ここで、読書や勉強によって理解したことを人に話すもうひとつのメリットがわかります。
6. 人に説明することを意識して読むことにより、知識を忘れにくいものにできる。
皆さんも、ぜひ実践してみてください。
エコール麹町メディカル塾長
原田 広幸
さて、勉強や読書のために、ひとり秋の夜長を過ごすのも一手かと思いますが、ここは一つ、誰かと「読んだこと」「学んだこと」を共有してみるのはいかがでしょうか。自分が理解したことを人に話し、意見をもらうのです。自分が読んで理解したことを、できればあまり時間を空けずに、身近な人に話してみるのが良いとでしょう。ていねいに、そして、話した相手がよく理解できるように、です。
とかく自分ひとりで学んだことというのは、誤りやすく、文字通り「独りよがり」になりがちです。自分が読書や勉強によって理解したことを人に話し、意見をもらうのは、少なくとも以下のメリットがあります。
1. 自分以外の人に説明するために、思考や情報を整理することにつながる。
2. わかりやすく説明するために、複雑な情報を単純化することにつながる。
3. 自分が真に理解できていないところ、わからないところに気が付くことができる。
4. 言葉による情報発信力を鍛えることにつながる。
5. 相手から意見をもらうことにより、自分の誤りや理解していない点を発見できる。
勉強や読書のムダというのは、あまり語られることのないテーマです。勉強も読書も、基本的には良いことに決まっているからでしょうか。しかし、だからこそ、注意深く、忘れないようにしておく必要があると思います。本や教科書などから情報として理解した知識のことを「記述による知識(Knowledge by Description)」と言いますが、こういった知識は、車の運転の仕方を知っていることなどの「身体知(Know How)」や、直接見て知っている知識「面識による知識(Knowledge by Acquaintance)」と比べて、かなり忘れやすく身に付きにくいものです。大人の方なら誰でもわかると思いますが、高校の世界史で勉強した「キリスト教公会議の回数」や年号などは、テスト勉強したその日にしか効力を持っていない知識です。
だから、学校の勉強や読書は意味がない、ということではありません。せっかく勉強したことを、「ムダ」にしないためには工夫と心がけが必要だということなのです。その工夫とはなにか。勉強や読書で得られる知識を実際に「使うこと」を意識することです。使うことを意識して覚えることは、身体で覚えることに似ています。自転車の運転(の知識)は、一度覚えれば忘れないでしょう。ポイントは、学んだことを、身体知のようなものに近付けていく心がけです。
使うことで一番手軽なのは、「人におしえること」です。そう!ここで、読書や勉強によって理解したことを人に話すもうひとつのメリットがわかります。
6. 人に説明することを意識して読むことにより、知識を忘れにくいものにできる。
皆さんも、ぜひ実践してみてください。
エコール麹町メディカル塾長
原田 広幸
2010年12月15日水曜日
シノザキ総合音楽院/シノザキロゴスアカデミー情報誌 平成22年12月号「人と出逢い、音と出逢う」掲載
いよいよ受験シーズンとなりました。大学入試センター試験まで1カ月、今まで頑張ってきた人も、後れをとっていた人も、みな一番勉強に集中し、そして学力が伸びる時期です。「落ちるかもしれない」というプレッシャーの中、自分のすべての力を勉強に向けて、頑張る。この苦しくも充実した時期を体験できる受験生は幸せです。たった数カ月の経験にすぎないかもしれませんが、この間に覚えたこと、考えたこと、感じたことは、その後の人生の様々な場面で、必ず役に立つ時が来ます。
私の高校時代は、吹奏楽の部活に明け暮れた3年間でした。高3の最後のコンクールが終わり、受験勉強をようやく本気ではじめたのは10月終わり頃でした。指定校推薦で上智大学への推薦入試を受けることになり、12月には受験勉強を終え、好きな本でも読もうかと考えていました。結果は予想もしなかった不合格。指定校推薦で不合格とは、担任だった佐藤先生(前真岡市教育長)も驚かれていました。相当不出来だったのだと思います。12月からは、死に物狂いの受験勉強を再開しました。結果は、国公立大学二つに合格できたものの、私立は受けた6校すべてが不合格。どうしても東京に行きたかった私は、浪人することを決めました。
とにかくも、この時期、とくに12月から2月28日の早稲田大学第一文学部の試験までは、これ以上ないくらいに勉強しました。3月1日の卒業式に間に合うように真岡に戻ってきましたが、勉強癖がついて卒業式に集中できなかったのを覚えています。この時期の勉強量と集中度は、いまでも何かの仕事や勉強をするときの「目安」になっています。「これくらいならまだまだ頑張れるな」など、自分の知的体力が実感として分かるようになりました。
たった3ヶ月で何とか必要な知識をつけようと、あせりながらも工夫し集中して取り組んだことによって、その後の勉強法のひな形が確立できました。その間に読んだ現代文や英文、論文試験のために読んだ本によって、学問の魅力も分かるようになりました。外面的には自伝に書くような出来事は一つも起きませんでしたが、内面的には劇的な変化と成長を経験できたのです。これらは、とても大きな収穫でした。
さて、多くの方々に支えられながら、私たちのアカデミーが開校して今月で9ヵ月になりました。アカデミーでの勉強は他と違わず地味なルーティンでしたが、この9ヵ月は、周囲の人々の見た目には決して分からない大きな変化が起こりました。渦中にいるときは気がつかないが、20年を過ぎたころ振り返ると、線となって繋がっているのがわかるような、そんな地味で劇的な変化です。「生きる力」とか何とか、抽象的なスローガンが叫ばれている昨今の教育界ですが、こんな地味で目立たない経験が、力になりうることをみなが思い出すべきだと思うのです。少なくとも、私たち講師一同は、そのような力の獲得をお土産にしてもらえるよう、真剣に教えています。
新年も、生徒の貴重な体験をご支援くださりますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
エコール麹町メディカル塾長
原田 広幸
私の高校時代は、吹奏楽の部活に明け暮れた3年間でした。高3の最後のコンクールが終わり、受験勉強をようやく本気ではじめたのは10月終わり頃でした。指定校推薦で上智大学への推薦入試を受けることになり、12月には受験勉強を終え、好きな本でも読もうかと考えていました。結果は予想もしなかった不合格。指定校推薦で不合格とは、担任だった佐藤先生(前真岡市教育長)も驚かれていました。相当不出来だったのだと思います。12月からは、死に物狂いの受験勉強を再開しました。結果は、国公立大学二つに合格できたものの、私立は受けた6校すべてが不合格。どうしても東京に行きたかった私は、浪人することを決めました。
とにかくも、この時期、とくに12月から2月28日の早稲田大学第一文学部の試験までは、これ以上ないくらいに勉強しました。3月1日の卒業式に間に合うように真岡に戻ってきましたが、勉強癖がついて卒業式に集中できなかったのを覚えています。この時期の勉強量と集中度は、いまでも何かの仕事や勉強をするときの「目安」になっています。「これくらいならまだまだ頑張れるな」など、自分の知的体力が実感として分かるようになりました。
たった3ヶ月で何とか必要な知識をつけようと、あせりながらも工夫し集中して取り組んだことによって、その後の勉強法のひな形が確立できました。その間に読んだ現代文や英文、論文試験のために読んだ本によって、学問の魅力も分かるようになりました。外面的には自伝に書くような出来事は一つも起きませんでしたが、内面的には劇的な変化と成長を経験できたのです。これらは、とても大きな収穫でした。
さて、多くの方々に支えられながら、私たちのアカデミーが開校して今月で9ヵ月になりました。アカデミーでの勉強は他と違わず地味なルーティンでしたが、この9ヵ月は、周囲の人々の見た目には決して分からない大きな変化が起こりました。渦中にいるときは気がつかないが、20年を過ぎたころ振り返ると、線となって繋がっているのがわかるような、そんな地味で劇的な変化です。「生きる力」とか何とか、抽象的なスローガンが叫ばれている昨今の教育界ですが、こんな地味で目立たない経験が、力になりうることをみなが思い出すべきだと思うのです。少なくとも、私たち講師一同は、そのような力の獲得をお土産にしてもらえるよう、真剣に教えています。
新年も、生徒の貴重な体験をご支援くださりますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
エコール麹町メディカル塾長
原田 広幸
2010年11月8日月曜日
シノザキ総合音楽院/シノザキロゴスアカデミー情報誌 平成22年11月号「人と出逢い、音と出逢う」掲載
今年2010年は「国民読書年」だそうです。これは、2年前に国会で決議された「国民読書年に関する決議」において定められました。その決議には、「読書の街づくりの広がりや様々な読書に関する市民活動の活性化など、読書への国民の意識を高めるため政官民が協力し、国をあげてあらゆる努力を重ねる」と宣言されています。国をあげて努力がされているかどうかはともかく、読書離れがすすんでいる日本人が本を読むことの大切さに気づくようになるならば、それは大変歓迎すべきことでしょう。
寺山修司の『本を捨てよ、町へ出よう』が出版されたのが1967年だそうですが、その当時は大学紛争・全共闘の時代、知的エリートたちに「本を捨てよ」と本で呼びかける必要があった時代でした。さて、現代はどうでしょうか。頭でっかちなガリベン君にかける言葉は「本を捨てよ」ではなくなりました。むしろ「本でも読みなさい」でしょう。知的なもののシンボルは本からインターネットへと移り変わり、読書ですらキンドルやiPadといったコンピューター上のディバイスによって行なう時代になりました。
読書は人間の知的活動における最も基礎的な作業です。本は、主観的で幅の狭い実体験以外の世界に触れることを通じて、客観的で幅の広い経験をすることが出来る場所です。読書の形態が、紙でできた書籍からパソコンの画面上のデータに変わっても、この本の役割は変わりません。現代の日本人は、昔に比べて読書はしなくなったかも知れませんが、活字を読む分量はそれほど減っていないような気がします。何が違うかと言えば、それは濃厚な読書体験の多寡でしょう。現代の私たちは、たくさんの情報を読んでいるわけですが、圧倒的な言葉の魅力に触れる体験というのは、無くなって来てはいないでしょうか。
読書やその本の中の言葉は、情報伝達の手段であると同時に、それ自体を目的として行なう一つの経験です。溢れ返る言葉による情報は、言葉や読書の価値を相対的に薄めてしまい、その結果、言葉による知的活動の重要性を貶めてしまっているように思われます。国民読書年もあと2カ月で終わります。一人でも多くの国民が、単なる情報ではない読書の経験が出来るか、それは、その人の生き方に影響を与えるような良書に巡り会えるかどうかにかかっています。本との出逢いは、人との出逢いと同じくらい大切なことかもしれません。良い本は、人から勧めてもらうのがよいでしょう。音楽も読書も「人との出逢い」から始まります。
エコール麹町メディカル塾長/シノザキロゴスアカデミー(真岡教室)室長
原田 広幸
寺山修司の『本を捨てよ、町へ出よう』が出版されたのが1967年だそうですが、その当時は大学紛争・全共闘の時代、知的エリートたちに「本を捨てよ」と本で呼びかける必要があった時代でした。さて、現代はどうでしょうか。頭でっかちなガリベン君にかける言葉は「本を捨てよ」ではなくなりました。むしろ「本でも読みなさい」でしょう。知的なもののシンボルは本からインターネットへと移り変わり、読書ですらキンドルやiPadといったコンピューター上のディバイスによって行なう時代になりました。
読書は人間の知的活動における最も基礎的な作業です。本は、主観的で幅の狭い実体験以外の世界に触れることを通じて、客観的で幅の広い経験をすることが出来る場所です。読書の形態が、紙でできた書籍からパソコンの画面上のデータに変わっても、この本の役割は変わりません。現代の日本人は、昔に比べて読書はしなくなったかも知れませんが、活字を読む分量はそれほど減っていないような気がします。何が違うかと言えば、それは濃厚な読書体験の多寡でしょう。現代の私たちは、たくさんの情報を読んでいるわけですが、圧倒的な言葉の魅力に触れる体験というのは、無くなって来てはいないでしょうか。
読書やその本の中の言葉は、情報伝達の手段であると同時に、それ自体を目的として行なう一つの経験です。溢れ返る言葉による情報は、言葉や読書の価値を相対的に薄めてしまい、その結果、言葉による知的活動の重要性を貶めてしまっているように思われます。国民読書年もあと2カ月で終わります。一人でも多くの国民が、単なる情報ではない読書の経験が出来るか、それは、その人の生き方に影響を与えるような良書に巡り会えるかどうかにかかっています。本との出逢いは、人との出逢いと同じくらい大切なことかもしれません。良い本は、人から勧めてもらうのがよいでしょう。音楽も読書も「人との出逢い」から始まります。
エコール麹町メディカル塾長/シノザキロゴスアカデミー(真岡教室)室長
原田 広幸
2010年8月17日火曜日
OG笹森さんによるレポートのとおり、エコール麹町メディカルの塾生は、目下、夏の「湘南合宿」 で集中学習を行なっている最中です。
湘南の風に吹かれてリゾート気分に浸るのも束の間、早速これまでの勉強の総整理と各自の課題をこなし始めました。
合宿2日目。原田塾長が担当する「集団討論・面接対策」の一環として、合宿参加者全員によるディスカッションを行いました。
題材は、ハーバード大学の政治哲学者 マイケル・サンデル教授の講義録より、Who deserves what ? (誰が何に値するか)について。
まず1時間かけてテキストを黙読し、その後2時間弱の討議。 具体的事例に即しながら、公平さ・ 正義に適う行為や判断について皆で議論しました。
アリストテレスの正義論についての議論を含む、難解に思われる題材でしたが、みなよく理解し、活発に議論していました。
・テキストに基づいて、できれば「テキストのどこに何と書かれているか」を指摘しながら、発言すること。
・別の人の意見を受けて、議論の流れに即しながら発言すること。
・自分の発言の根拠を明らかにすること。
これらのことに注意しながら、建設的なディスカッションの作法を学びました。あと2~ 3回トレーニングを積めば、みなかなり立派な議論ができるようになるでしょう。
麹町メディカルでは、アメリカ発の教育メソッド=GBS( グレート・ブックス・セミナー)を取り入れ、ディスカッションの練習を行なっています。 GBSで行われるディスカッションには、ソクラテスの対話をモデルとした歴史と伝統あるメソッドが使われ ています。これはアメリカやヨーロッパで行われている大学のゼミナールでは普通に 行われる討議方法です。
昨今、医学部受験レベルでも、言語的表現能力、批判的分析能力、コミュニケーション能力は強く求められるようになってきており、このメソッドでの学習の有用性はますます高まっていくような気が します。
興味のある方は、塾長が長年かかわっているプロジェクトについてご参照ください。
◆財団法人ハイライフ研究所でのディスカッション実演映像
http://www.hilife.or.jp/ wordpress/?p=3853
◆セミナーの概要について話したときの映像(ただし, 社会人を対象としたセミナー)
http://www.hilife.or.jp/ wordpress/?p=3631
◆古典・名著を読む
◆医学部としては,横浜市立大学でセミナーが行われています。
http://www-user.yokohama-cu. ac.jp/~tokugp/kanjatoishi.html
ロス「死ぬ瞬間」、ダーウィン「人間の由来」、フランクル「 夜と霧」、カーソン「沈黙の春」、ナイチンゲール「看護覚書」、 「ニュルンベルク裁判」、「ヘルシンキ宣言」 などが題材として使われています。
湘南の風に吹かれてリゾート気分に浸るのも束の間、早速これまでの勉強の総整理と各自の課題をこなし始めました。
合宿2日目。原田塾長が担当する「集団討論・面接対策」の一環として、合宿参加者全員によるディスカッションを行いました。
題材は、ハーバード大学の政治哲学者 マイケル・サンデル教授の講義録より、Who deserves what ? (誰が何に値するか)について。
まず1時間かけてテキストを黙読し、その後2時間弱の討議。
アリストテレスの正義論についての議論を含む、難解に思われる題材でしたが、みなよく理解し、活発に議論していました。
・テキストに基づいて、できれば「テキストのどこに何と書かれているか」を指摘しながら、発言すること。
・別の人の意見を受けて、議論の流れに即しながら発言すること。
・自分の発言の根拠を明らかにすること。
麹町メディカルでは、アメリカ発の教育メソッド=GBS(
昨今、医学部受験レベルでも、言語的表現能力、批判的分析能力、コミュニケーション能力は強く求められるようになってきており、このメソッドでの学習の有用性はますます高まっていくような気が
興味のある方は、塾長が長年かかわっているプロジェクトについてご参照ください。
◆財団法人ハイライフ研究所でのディスカッション実演映像
http://www.hilife.or.jp/
◆セミナーの概要について話したときの映像(ただし,
http://www.hilife.or.jp/
◆古典・名著を読む
◆医学部としては,横浜市立大学でセミナーが行われています。
http://www-user.yokohama-cu.
ロス「死ぬ瞬間」、ダーウィン「人間の由来」、フランクル「
2010年8月4日水曜日
7/25 私立医科大学合同入試説明会
少々更新が遅れましたが、7月末の日曜日「私立医科大学合同入試説明会」に行ってきました。
この日説明会に参加したのは、塾長、教室長、OBで日本大学松戸歯学部の古畑くん、そしてブログを書いています、私、OBの東邦大学医学部医学科の濱田です。
ご閲覧の方々、はじめましてm(__)m
先日、教室長と2人の塾生が参加した(このブログにアップされていた)「7/19 金沢医科大学オープンキャンパス」に負けないくらいの暑さでしたが、さすが全国のほぼすべての私立医学部が集まる説明会ということだけあって、とても多くの受験生並びに保護者の方々が足を運ばれていました。
私の受験生時代には、こんな便利な説明会なんてあったかな・・・?と思って先生に聞いてみると、やはり昨年から開催されるようになったそうです。
この日、エコール麹町メディカル渋谷本校の塾生たちは授業があって参加できなかったので、代わりに、私たちOBが各大学資料をいただいたり、説明を聞いたりしてきた次第です。また、麹町メディカルには在宅通信コースもあり、地方で学ぶ社会人受験生・高校生のみなさんもいるので、その方々のためにも、こうした情報収集を行っています。
今年度の合同説明会開場であった昭和大学は、旧設大学の一つであり、大変人気のある大学の一つですね! 私は入試を受けた経験がないのですが、生物がほとんど全て空欄に近い穴埋めだったと記憶しております(^_^;)
このように各大学入試の特徴があるので、この時期から赤本を始めるなど対策をとるのに苦労しますよね。 しかし、あと半年の辛抱です!!来年の4月にはみなさん大学生になられて、去年の説明会は暑かったなぁ。。。なんて言ってると思います。
毎日暑い日が続きますが、体調管理にも気をつけて頑張ってください☆
ちなみにですが、私が通っている東邦大学は今年度から数学が完全にマークになるらしいですね。難化するのかは分かりませんが、来年後輩になって下さる方を絶賛募集中です(*^_^*)
良かったら東邦のオープンキャンパス(8/21)にもいらして下さい。
2010年6月6日日曜日
真岡高校吹奏楽部定期演奏会
本日、6月6日日曜日、塾長とともに、栃木県の真岡市民会館まで行ってきました。
エコール麹町メディカルの真岡校でもある「シノザキロゴスアカデミー」の塾生さんたちが所属する、真岡高校吹奏楽部第45回定期演奏会を鑑賞するためです。
真岡高校は、栃木県下では宇都宮高校に次ぐ男子校の進学校。創立110周年をむかえた伝統高で、高い進学実績のみならず、全国大会常連のサッカーの強豪校としても有名です。
吹奏楽部も全国大会優勝経験があるレベルで、まさに「文武両道」の高校なんですね。
会場の大ホールが満席で、立ち見&階段に座って鑑賞するという大盛況。終演後のロビーはこんな感じ↓
ホール出口正面は楽屋口とも隣接しており、女子高生やお母様たちの「出待ち」も現れるほどの人気ぶり(?)
観客は、老若男女、ほんとうにいろいろな方が集まっているという雰囲気で、地域でとてもたのしみにされているイベントなのだろうなあと感じました。
塾生の2人の演奏もダンスも(笑)バッチリきまっておりました。ここ数週間は、部活が忙しくて勉強もたいへんそうでしたが、これで一区切り、再び勉強に力を入れてくれることと思います。
「文武両道」 言うは易く行うは難し。
受験指導を生業としている我々がいうのはなんですが、勉強だけやっていれば、現役合格するのはあたりまえです。
受験勉強以外の、高校時代にしかできない活動・経験を犠牲にすることなく、敢えて厳しい道を選び進むその勇気と実行力こそが、勉強の原動力になるはず。
もちろん、リスクはあります。
要領のよさや体力などに左右される部分もおおく、個人差も大きい。(あの子にはできて、この子にはできない・・・ということは多々あります。)
しかし、高校生から、部活や課外活動をとりあげることなく、少ない時間での勉強に最大限の効率をあたえ、志望校合格に導くことこそ、われわれ民間教育機関の使命ではないかと考えています。
(Seto)
エコール麹町メディカルの真岡校でもある「シノザキロゴスアカデミー」の塾生さんたちが所属する、真岡高校吹奏楽部第45回定期演奏会を鑑賞するためです。
真岡高校は、栃木県下では宇都宮高校に次ぐ男子校の進学校。創立110周年をむかえた伝統高で、高い進学実績のみならず、全国大会常連のサッカーの強豪校としても有名です。
吹奏楽部も全国大会優勝経験があるレベルで、まさに「文武両道」の高校なんですね。
第一部は、コンクールで演奏した正統派の曲、第二部は、おたのしみコーナーとしてAKB48のナンバーをダンスを交えて披露(男子校です・・・)、第三部は、OBのみなさんもまじえて再び本格的な演奏・・・と、メリハリがあってあっという間の2時間。顧問で指揮者でいらっしゃる先生が、今年で定年退職を迎えられるそうで、途中、ホロリとさせられる場面もありました。
会場の大ホールが満席で、立ち見&階段に座って鑑賞するという大盛況。終演後のロビーはこんな感じ↓
ホール出口正面は楽屋口とも隣接しており、女子高生やお母様たちの「出待ち」も現れるほどの人気ぶり(?)
観客は、老若男女、ほんとうにいろいろな方が集まっているという雰囲気で、地域でとてもたのしみにされているイベントなのだろうなあと感じました。
塾生の2人の演奏もダンスも(笑)バッチリきまっておりました。ここ数週間は、部活が忙しくて勉強もたいへんそうでしたが、これで一区切り、再び勉強に力を入れてくれることと思います。
「文武両道」 言うは易く行うは難し。
受験指導を生業としている我々がいうのはなんですが、勉強だけやっていれば、現役合格するのはあたりまえです。
受験勉強以外の、高校時代にしかできない活動・経験を犠牲にすることなく、敢えて厳しい道を選び進むその勇気と実行力こそが、勉強の原動力になるはず。
もちろん、リスクはあります。
要領のよさや体力などに左右される部分もおおく、個人差も大きい。(あの子にはできて、この子にはできない・・・ということは多々あります。)
しかし、高校生から、部活や課外活動をとりあげることなく、少ない時間での勉強に最大限の効率をあたえ、志望校合格に導くことこそ、われわれ民間教育機関の使命ではないかと考えています。
(Seto)
2010年5月18日火曜日
先日、こちらのブログでもご案内のとおり、本科塾生有志参加による、第1回グレートブックス・セミナー「プラトンの『ソクラテスの弁明』を読む」が、エコール麹町メディカル渋谷本校にて開催されました。
オブザーバーに中央公論新社の石川さん、ならびに当塾の佐藤講師、倉林講師、笹森OGを迎え、リベラルアーツ総合研究所の熊倉さんは撮影・録音ならびに遠隔地実験参加のためのスカイプオペレーションをご担当くださいました。
ディスカッション開始冒頭、スカイプでの参加者(画面左下にノートPC画面)に向かって挨拶をする原田塾長&塾生有志たち。
オブザーバーに中央公論新社の石川さん、ならびに当塾の佐藤講師、倉林講師、笹森OGを迎え、リベラルアーツ総合研究所の熊倉さんは撮影・録音ならびに遠隔地実験参加のためのスカイプオペレーションをご担当くださいました。
ディスカッション開始冒頭、スカイプでの参加者(画面左下にノートPC画面)に向かって挨拶をする原田塾長&塾生有志たち。
2010年5月9日日曜日
第1回 グレートブックス・セミナー(西洋古典セミナー)開催のお知らせ
来る5月16日(日)、エコール麹町メディカルでは、アテネ・ビジネスアンドアカデミックおよびアテネ・ミュージックアンドアーツとの共催、中央公論新社の協賛により、第1回グレートブックス・セミナー(Great Books Seminar/GBS)を開催します。
第1回のテクストは、プラトンの『ソクラテスの弁明』、モデレーターは、当塾塾長の原田広幸が務めます。
グレートブックス・セミナーについては、また折をみてお話したいと思いますが、まずはとりいそぎ、下のリーフレットでにて、作品の背景や、グレートブックス・セミナーの簡単な紹介をしておりますので、ぜひお読みになってみてください。
ちなみに、2010年は「国民読書年」だそうです。
とはいえ、難関医学部をめざす受験生にとって、読書の時間はなかなかとれないかも・・・
実際、わが塾生たちのとっての5月は、2日(日)の駿台全国判定模試にはじまり、9日(日)の全統マーク模試、23日(日)の全統記述模試、30日(日)の駿台ハイレベル模試・・・と、この16日の除いて、日曜日はすべて「全国模試」の日程で埋め尽くされているというタフな1ヶ月。
塾生以外の方の参加も喜んでお受けします。 ただし、エコール麹町メディカルの教室定員を上回る参加が見込まれる場合には、会場を中央公論新社(中央区京橋)に移して開催しますので、参加ご希望の方は事前にお問合わせください。
GBSとは、アメリカの哲学者M.J.ア ドラー博士の教育理念にもとづいて開発された学習プログラムです。時の試練に耐えた古典名著を共通のテキストとして、参加者同士のディスカッションにより進められます。モデレーターと呼ばれる進行役が、問題提起や議論 の調整をおこない、自由な雰囲気の中で「読む・聞く・話す」といった総合的な知的能力の開発を目指します。古典的教養、哲学的思考を基本としたコミュニケーションを確立し、われわれ一人ひとりが社会でより善く生きていくための「共通インフラ」を整備すること が、究極の目的です。
GBSの名を世界に知らしめるきっかけとなった、米国アスペン研究所による「エグゼクティブセミナー」をはじめ、アメリカで は大学の一般教養課程でも数多く採用されています。近年、日本国内でも、日本アスペン研究所やかながわ学術交流財団などの団体によるセミナーが定期的に開催され、GBSの名前がしたいに広まりつつあります。
第1回のテクストは、プラトンの『ソクラテスの弁明』、モデレーターは、当塾塾長の原田広幸が務めます。
グレートブックス・セミナーについては、また折をみてお話したいと思いますが、まずはとりいそぎ、下のリーフレットでにて、作品の背景や、グレートブックス・セミナーの簡単な紹介をしておりますので、ぜひお読みになってみてください。
ちなみに、2010年は「国民読書年」だそうです。
とはいえ、難関医学部をめざす受験生にとって、読書の時間はなかなかとれないかも・・・
実際、わが塾生たちのとっての5月は、2日(日)の駿台全国判定模試にはじまり、9日(日)の全統マーク模試、23日(日)の全統記述模試、30日(日)の駿台ハイレベル模試・・・と、この16日の除いて、日曜日はすべて「全国模試」の日程で埋め尽くされているというタフな1ヶ月。
塾生以外の方の参加も喜んでお受けします。 ただし、エコール麹町メディカルの教室定員を上回る参加が見込まれる場合には、会場を中央公論新社(中央区京橋)に移して開催しますので、参加ご希望の方は事前にお問合わせください。
2010年4月28日水曜日
2010年3月12日金曜日
塾長講座が『月刊 医歯薬進学』に連載開始
エコール麹町メディカル 塾長 原田広幸の「わかる! 使える! 小論文・面接のルールと技術100」が、本日発売の月刊『医歯薬進学』(玄文社)2010年4月号より連載開始しました。
誌上講座というのは、書く(伝える)のも、読む(吸収する)のも、ラクなことではありません。双方に、よほど強く「教えたい!」「学びたい!」という気持ちがないと成り立たないものです。同時に、どれだけ気持ちがつよくても、それを伝える技(わざ)と受け取るテク(わざ)がなければ、これまた成立しない。
会ってみればとてもよい授業をされる先生だけれども、文章がなんだかわかりづらいくて・・・って方は意外とおおいものです。
その点、当校塾長の誌上講義は、とーってもわかりやすい!(自信満々)
塾長本人の知的・教養レベルとしては果てしなく高い遠いどこかにいるのですが、まったく高尚ぶらずに、むしろ「この人ほんとにアタマいいの?」と不安になるぐらい気取らない、わかりすぎる文章。
塾長の恩師である橋爪大三郎先生や中島義道先生仕込みの「ホントウにアタマのよい人の文章は、とってもわかりやすい 」を体現しているといえます。
医学部一般入試の二次試験対策としてはもちろん、現役生の推薦入試、AO入試対策や、さらに上の学士編入対策としてもおおいに役立てていただけると思います。
誌上講義と連動した「ここでしか読めない!Web版特別講義」も公開予定。おたのしみに☆
誌上講座というのは、書く(伝える)のも、読む(吸収する)のも、ラクなことではありません。双方に、よほど強く「教えたい!」「学びたい!」という気持ちがないと成り立たないものです。同時に、どれだけ気持ちがつよくても、それを伝える技(わざ)と受け取るテク(わざ)がなければ、これまた成立しない。
会ってみればとてもよい授業をされる先生だけれども、文章がなんだかわかりづらいくて・・・って方は意外とおおいものです。
その点、当校塾長の誌上講義は、とーってもわかりやすい!(自信満々)
塾長本人の知的・教養レベルとしては果てしなく高い遠いどこかにいるのですが、まったく高尚ぶらずに、むしろ「この人ほんとにアタマいいの?」と不安になるぐらい気取らない、わかりすぎる文章。
塾長の恩師である橋爪大三郎先生や中島義道先生仕込みの「ホントウにアタマのよい人の文章は、とってもわかりやすい 」を体現しているといえます。
医学部一般入試の二次試験対策としてはもちろん、現役生の推薦入試、AO入試対策や、さらに上の学士編入対策としてもおおいに役立てていただけると思います。
誌上講義と連動した「ここでしか読めない!Web版特別講義」も公開予定。おたのしみに☆
登録:
投稿 (Atom)