2011年12月9日金曜日

医歯薬進学 新年1月号予講(予告)

月刊『医歯薬進学』での講義も,今月号(新年1月号=12/12発売予定)で22回目を数えます。補講ではなく,予告・予講ということにして,一言,コメントします。

今年日本中で大騒ぎになった大震災とその後の原発事故,それから,この天災・人災をめぐる政府・東電の対応とそのマスコミ報道は,被災した人の人生観や世界観だけでなく,日本人すべてのモノの考え方や生き方にまで変更を迫った大事件となりました。
そこで今月号では,マスコミの報道の在り方や科学と科学者の倫理を考えるための,「メディアリテラシー,サイエンスリテラシー」,すなわち「もはや何も信じられない」世の中を,しぶとく,しかし美しく生きていくために必須の思考技術を講義しました。

本誌の講義では言いたいことはすべて書き込めませんでした。それから,追加すべき論点もいくつかあります(いくつもあります)ので,そのあたりをこちらでも紹介できればと思います。

(1) 敵/味方の二分法思考のワナにはまるな。
(2) なにが対立点なのか,冷静に見極めてから発言せよ。
(3) 人に任せて文句を言うな。文句を言いたいなら,自分も勉強して「引き受けよ」。
(4) 道徳観を責めるまえに知識不足を克服せよ。
(5) メディアや科学を語るための「メタ言語」を習得せよ。

網羅的ではないですが,出来る限り紹介していきます。ただし,私,多忙な昨年にも増して殺人的な量の仕事を抱え込んでしまったので,順不同,配信時期は不定期ですが,ご了承ください。

2011年10月16日日曜日

ジョブズ氏の訃報を聞いて

先日105日,スティーブ・ジョブズ氏が亡くなりました。56歳の若さでした。ジョブズは言わずと知れたアップル社の創業者で,コンピュータのあり方を根本から変えた人です。現代を生きる私たちからすれば,世界そのものを変えた人でもありました。さまざまな人物像が飛び交う「奇人」としても有名ですが,ともかくも彼が世界にもたらした様々な意匠は,トマス・エジソンの発明品にも比肩すると言っても過言ではないでしょう。

本校では,9月半ばから3回にわたって,ジョブズの有名なスピーチを読む会を実施しました。アメリカ西海岸の有名校スタンフォード大学の学位授与式でのスピーチです。ちょうど第2回目と3回目の会の間に,ジョブズは亡くなりました。第3回目は追悼を兼ねて,彼のスピーチ映像をみなで見ました。

 さて,スピーチの最後に,彼の生き方を表現したある言葉があります。それは,“Stay hungry, stay foolish.”という短い言葉です。なぜかよくわかりませんが,この言葉だけが独り歩きするくらい有名になりました。「貪欲であれ,愚かであれ」と訳されていることが多いようです。しかし,”be hungry”ではなく,”stay”と言っていますから,「ずっとハングリーでいなさい」という方が正確です。また,”fool”ではなく”foolish”ですので,「愚か者」ではなく,「(人からみて)愚かしげである,分別がない」という意味の方が正しいでしょう。

stay hungry,というメッセージは,シリコンバレーにある名門大学を卒業する若者に向けたメッセージとして素直に理解できます。しかし,stay foolishの方は,一体どういう意味で理解すればよいでしょうか。

彼は,大学を中退しました。そして,直後に熱中したのが「カリグラフィー(飾り文字=レタリング)」でした。彼は,同じスピーチの中で,世の中に全く役に立たない,少なくとも,何の利益も生みそうにないカリグラフィーに熱中した経験が,マッキントッシュ(美しいフォント機能を備えた世界初のコンピュータ)を作るときに大いに役立った,と述べています。

自分が今やっていることが,将来にどのように繋がっていくかということはわからなくとも,振り返ってみれば,点と点が繋がっていることがわかる。未来が見えない今は,とにかくどのような点とつながるかがわからなくても,それを信じてやるしかない,やるべきだ,というのがジョブズの言いたいことです。そのようなことは,他人から見れば,単に馬鹿げた(foolish)ことにしか見えないかもしれない。しかし,そこ(foolish)に留まれ,というのが,この名文句後半の正しい理解だと思います。

彼は,1955年生まれで,ビートルズやヒッピー文化,東洋思想の強い影響を受けて育った世代の一人です。したがって,先のメッセージは,厳格な伝統や既成の価値観に対する単なるアンチテーゼに過ぎないという見方もできるかもしれません。しかし,私は,既成の価値観にとらわれない柔軟な発想が求められている今こそ,彼のメッセージが重要な示唆を与えてくれると思うのです。

日本人の多くの若者が,安全志向,安定志向に回帰していると言われます。リスクが多く不確実性が高いなかでの行動選択では,最悪の事態でもある程度うまくやっていけるような戦略が合理的になってきます。しかし,全員がそのような選択をする世の中にはよいアイディアは生まれません。

「自分の親を超えられない時代」と言われるようになりました。これから先,ジョブズの生き方を真似て,自分の好きなことを信じ,己の心の赴くまま生きていく若者が出てきたとしたら,温かく見守ってあげたいものです。それくらいの度量がない社会には,よい未来は望めないでしょう。大人は,そのような人物をfoolishと見るでしょうが,そのような人物を教え諭すのではなく,知識を与え,チャンスを与える余裕を持ちたいものです。ジョブズを生み育てたアメリカの文化を,私は素直に羨ましいと思っています。


原田広幸

2011年10月14日金曜日

【医学部合格体験談】法曹の卵から医学部生へ-全力で駆け抜けた9か月間の軌跡


合格発表の夜に喜びを爆発させる瀬戸教室長、Hさん、原田塾長
H. S. さん

【広島県出身。大阪大学文学部卒業、大学院にて法律学を学んだ後、中央大学法科大学院を経て新司法試験に合格。1年間の司法修習を終えると同時にエコール麹町メディカルに入学。数学は文系センターレベルの復習から、数学3・C、生物、化学はゼロからのスタート。「不透明な学士より、地道な一般入試での合格」を目指して2011年1月から医学部受験勉強を開始。成績を伸ばしていく中で徐々に自信をつけ、学士編入への挑戦を決定して猛烈な対策特訓開始。2011年9月、16倍の倍率を抜け、金沢医科大学医学部編入試験に合格。】

私は大学を卒業後、法科大学院に進学し、平成21年新司法試験に合格。一年間の司法修習を行う中で、法曹としての知識のみならず医者としての知識を得ることで、仕事の専門性と領域を広げたいと思うようになり医者を目指すことを決意しました。

塾との出会い
私は大学・大学院と文系だったので数学は数IIICについて未履修であり、数I・A・II・Bについても全く内容を覚えていませんでした。理科も生物の知識は忘れ去り、化学については未履修でした。こんな文系の人間が医学部を目指すことが果たして可能なのか、まずはインターネットで情報収集を始めました。

医学部編入試験を全面に押し出した大手予備校等の説明会にも参加しましたが理系知識ゼロの自分がスムーズに勉強を進めることが出来るとは思えず困っていたときにエコール麹町メディカルのホームページに偶然たどり着きました。さっそく、資料請求をして瀬戸教室長からメールを頂き、入塾を決める以前から理数系科目をゼロから勉強するための良質な参考書・問題集を紹介して頂き修習の傍ら勉強を始めました。その手厚いサポートにこの塾だったら勉強をうまく出来るかもしれないと思い、去年の夏の終わりに塾の門を叩きました。

その際、原田塾長・瀬戸教室長から医学部受験について詳しい説明を聞き、医学部受験を始めるための様々な情報を得ることが出来ました。さらに、佐藤先生から数学の勉強方法について直接お話しをうかがい、自分がまず何から始めればよいのか方向性が見えました。入塾前からこのような真剣な対応をして頂いたことで一気に「この塾を信頼して頑張れば医学部にも合格できる、頑張ろう」という気持ちになりました。

そしで、平成22年末に司法修習を終え、晴れて弁護士資格を得た後、気持ち新たにエコール麹町メディカルに入塾し医学部受験生としての生活がスタートしました。


1月から3月まで
1月から3月までは本科がまだ始まっていなかったので、数学・英語のプライベート授業を受けました。数学I・II・A・Bを佐藤先生に教えて頂き、今まで忘れていた知識を思い出し、さらに演習することでだいぶ数学アレルギーが解消されました。数学を学んでいく中で今まで解けなかった問題が解けるようになる感覚を得ることができ、3月までには基礎的な知識の総ざらいを行い、かなりの量の問題を演習すること出来たので自信になりました。

数学III・Cについては内海先生に本当の基礎から教えて頂きました。独学で学んだときはどんなに基本的な参考書を使っても全く理解できなかった私ですが、丁寧に教えて頂いたおかげで少しずつ解法を理解することが出来るようになり4月の本科がスタートするまでに基礎的事項について一通り終えることが出来ました。

英語については倉林先生に教えて頂き、医学部過去問を解いていきました。英語についても受験英語については文法・単語・長文を読む感覚も忘れ去っていたのですが教えて頂く中で、医学部の英語がどのようなものか分かり、これからどのように勉強していけば良いのか方向性も見えました。

生物と化学については三宅先生の早期スタートゼミを受講しました。三宅先生の授業は一般の参考書に書いてあることのみならず、医学部受験に特有の問題がどのようなものであるかを十分に踏まえて行われていたのでかなりレベルが高いと思いましたが知識が深まると同時に解ける問題も増え少しずつ面白いと思えるようになりました。

このように本科が始まるまでの3カ月の間、みっちり勉強することで基礎的事項を押さえることができ、そのおかげで4月からの本科の授業についていけるだけの力が付いたと思います。

入塾時の目標は、5月初旬の全統マーク模試で総合偏差値60に達することでしたが、この3ヶ月間の手厚いご指導のおかげで、この目標も無事達成され、良いスタートを切ることが出来ました。


4月からの本科

4月からいよいよ本科の授業がスタートしました。早期授業のおかげで理数系科目の授業もしっかり消化していくことが出来ました。授業で扱う問題をしっかり理解していくように努め、少しずつ自分で過去問を解くなどしていきました。プライベートレッスンも利用して多くの問題をこなしていき力が次第についていくのを実感することが出来ました。


金沢医科大学編入試験対策
前期授業が終了間近になり夏期講習が始まるころ、金沢医科大学の編入試験を受験することを決めました。編入試験は倍率も高く、一般入試と異なり過去問も公開されていないので合格基準も不透明であることから、地道に一般入試を目標に頑張ってきましたが、理科についても力が付いてきたという実感がありましたし、一年でも早く医者になれることは何より魅力的でした。

受験対策として、まずは東京での入試説明会、大学(石川県)でのオープンキャンパスに参加しました。その際には、わざわざ瀬戸教室長に付いてきて頂き、大学の教授や合格者の話を聞くことができ、勉強の方針を立てることに役立ちました。

物理に関しては未履修であったため、夏季講習が始まる8月から1か月間、佐藤先生に猛特訓して頂き、基礎を押さえました。物理を1か月という短期間で履修することが出来るのか非常に不安でしたが、基礎から徹底的に教えて頂いたおかげで確実に勉強を進めることが出来ました。ひとつひとつの問題の解法をくわしく教えて頂いたおかげで、なんとか基礎を押さえ受験に臨むことが出来ました。 

生物・化学については物理で万が一失点した場合にカバーできるためには満点近くを取らないといけないと思い必死に頑張りました。夏期講習での三宅先生の授業で計算問題等、私の苦手分野を徹底的にマスターできるよう努め、プライベートレッスンでは個別に苦手な分野を手厚く丁寧に教えて頂き、穴を埋める作業を行いました。

英語については前期の間、どうしても理数系科目に必死になりあまり勉強時間をとっていなかったのでその穴を埋めるべく必死に頑張りました。瀬戸教室長に学習すべき問題集等を教えて頂き徹底的に短期集中で頑張りました。それでも、編入試験は英語が出来る人材が大勢受験するため本当に不安でした。

面接対策については夏合宿の面接練習に参加して、原田塾長の指揮の下、本番さながらの形態で行いました。小論文についても塾長にマンツーマンで指導して頂きました。

こうして編入試験対策に必死になっているうちに夏が終わり、9月4日、運命の受験を迎えました。


合格までを振り返って

平成23年10月の今、私は、金沢医科大学で医大生として学んでいます。既に解剖学の授業など専門分野の授業も始まっています。医学部の授業はテストも多く大変そうですが、ひとつひとつ学ぶことが将来の医者になるという目標に直結しているので非常に充実しています。私がこのように短期間で合格をつかむことが出来たのはエコール麹町メディカルの手厚いご指導のおかげだと思います。本当に入塾してよかったと思います。

去年の今頃、まだ司法修習生真っただ中だった私が一年も経過していない今、医大生になっているのは正直信じられない気持ちです。受験生活を送る中、修習時代の同期が法曹として日々、成長していくのを見るのは正直、私の焦る気持ちを生んでいました。医学部を受験すること、医者を目指すことについて迷いが生じたことは一切ありませんでしたが、それでも自分だけが遅れをとっているような気持ちは拭いきれませんでした。

このように精神的にきつい時期でも塾の先生方はいつも明るく真剣に向き合って下さり、瀬戸教室長とはいろいろな話を聞いて頂くことでうまく気持ちの折り合いを付けることが出来ました。
金沢への旅立ち前夜にクラスメイトたちと
塾にはいろいろな背景を持った方が学んでいらっしゃったので、自分のモチベーションをあげるきっかけにもなりましたし、本科生のメンバーとは授業の合間に話をして爆笑してストレス発散をすることもできました。振り返れば、同じ目標に向かって勉強する人に囲まれて、必死に努力することが自然で出来る環境に身を置くことが出来た受験生活は充実していたと思います。

医大生になった今でも将来、医療界と法曹界で活躍する人材になるために他人より一層の努力が必要であると思います。良医を目指し、医者として法曹界にも貢献できる人材になるべく日々、研鑽を積んでいきたいと思います●

2011年9月27日火曜日

塾長ゼミ 10月 「スティーヴ・ジョブズを読む」

毎週水曜夜の原田塾長による英語購読ゼミ「バートランド・ラッセルを読む」ですが、前回でちょうど一区切りがついたため、今回のタームは趣向を変えて、アップル社の創業者・元CEO・現会長のスティーヴ・ジョブズ氏の講演録を読みます。

講演録は、昨年オバマのノーベル賞受賞記念講演録が入試で出題されるなど、入試に採りあげられる頻度が高いものです。今回のスティーヴ・ジョブズ氏の講演は、ネットでもかなり話題になった有名な講演です。おりしも、先だってジョブズ氏のCEO退任が報じられたばかりなので、今年度はどこかで出題されるかもしれません。

というわけで、このターム3回のラッセルの時間を使って、じっくり読んでいきますので、参加希望者は、意志表明してください。

といっても、8名までです。

いつものラッセルの時間と同じで18:30~21:00前後。早く終わる可能性もあります。3週間の予定ですが、こちらも早く終わるかもしれません。音声、画像も一緒に視聴する予定です。参加費はいつもどおり無料です。

2011年9月11日日曜日

シノザキ総合音楽院/シノザキロゴスアカデミー情報誌 平成23年9月号「人と出逢い、音と出逢う」掲載

夏休みも終わり、受験生は本格的な受験準備に追われる時期となってきました。季節は、「読書の秋」などとも言われるように、1年でもっとも勉強に適している時期だと思います。もしかしたら、音楽の練習も同じかも知れませんね。…そういえば、「芸術の秋」という言葉もありました。

さて、勉強や読書のために、ひとり秋の夜長を過ごすのも一手かと思いますが、ここは一つ、誰かと「読んだこと」「学んだこと」を共有してみるのはいかがでしょうか。自分が理解したことを人に話し、意見をもらうのです。自分が読んで理解したことを、できればあまり時間を空けずに、身近な人に話してみるのが良いとでしょう。ていねいに、そして、話した相手がよく理解できるように、です。

とかく自分ひとりで学んだことというのは、誤りやすく、文字通り「独りよがり」になりがちです。自分が読書や勉強によって理解したことを人に話し、意見をもらうのは、少なくとも以下のメリットがあります。

1. 自分以外の人に説明するために、思考や情報を整理することにつながる。
2. わかりやすく説明するために、複雑な情報を単純化することにつながる。
3. 自分が真に理解できていないところ、わからないところに気が付くことができる。
4. 言葉による情報発信力を鍛えることにつながる。
5. 相手から意見をもらうことにより、自分の誤りや理解していない点を発見できる。

勉強や読書のムダというのは、あまり語られることのないテーマです。勉強も読書も、基本的には良いことに決まっているからでしょうか。しかし、だからこそ、注意深く、忘れないようにしておく必要があると思います。本や教科書などから情報として理解した知識のことを「記述による知識(Knowledge by Description)」と言いますが、こういった知識は、車の運転の仕方を知っていることなどの「身体知(Know How)」や、直接見て知っている知識「面識による知識(Knowledge by Acquaintance)」と比べて、かなり忘れやすく身に付きにくいものです。大人の方なら誰でもわかると思いますが、高校の世界史で勉強した「キリスト教公会議の回数」や年号などは、テスト勉強したその日にしか効力を持っていない知識です。

だから、学校の勉強や読書は意味がない、ということではありません。せっかく勉強したことを、「ムダ」にしないためには工夫と心がけが必要だということなのです。その工夫とはなにか。勉強や読書で得られる知識を実際に「使うこと」を意識することです。使うことを意識して覚えることは、身体で覚えることに似ています。自転車の運転(の知識)は、一度覚えれば忘れないでしょう。ポイントは、学んだことを、身体知のようなものに近付けていく心がけです。

使うことで一番手軽なのは、「人におしえること」です。そう!ここで、読書や勉強によって理解したことを人に話すもうひとつのメリットがわかります。

6. 人に説明することを意識して読むことにより、知識を忘れにくいものにできる。

皆さんも、ぜひ実践してみてください。

エコール麹町メディカル塾長
原田 広幸

2011年8月18日木曜日

【2011年度オープンキャンパスいよいよ終盤!】


7月の末
私たちスタッフは栃木県にあります獨協医科大学、ならびに自治医科大学のオープンキャンパスに行ってまいりました。
イベント開始時間の関係から、最初は獨協へ。
当日は朝から小雨、天気が危ぶまれましたが、なんとか持ちこたえてくれました。
オープンキャンパスの参加者数は、昨年より多かったように感じました。

本日(8月18日)は自治医科大学での2011年度第2回目のオープンキャンパスでした。
炎天下の中、皆様本当にお疲れ様でした。
今後8月いっぱいで各大学のオープンキャンパスも終盤を迎えます。

今後8月の主なオープンキャンパス開催予定(東京近郊)
8月19日(金)東京慈恵会医科大学(2011年度第1回)、
8月20日(土)杏林大学(2011年度第2回)、順天堂大学(2011年度第1回)、東邦大学(2011年度第2回)
8月24日(水)日本医科大学(2011年度第1回)
8月27日(土)順天堂大学(2011年度第2回)、東京医科大学(20101年度第2回進学説明会)、帝京大学(2011年度第1回)
8月28日(日)帝京大学(2011年度第2回)

詳しくは、各大学のホームページなどでご確認ください。

ご興味のある方はぜひ。そして、会場で私たち麹町メディカルのスタッフを見かけたら、声をかけてください!
ちなみに、この写真は、現場に行ったスタッフの一人、I君。獨協のドクターヘリをバックにしての一枚です!

2011年6月5日日曜日

(国公立大学)医学部医学科学士編入試験 要項・過去問の最新状況

2012年度~2013年度の医学部医学科学士編入につきまして、最新の「要項」および「過去問」の入手状況は以下の通りです。

原本を閲覧したい場合には、渋谷本校にて閲覧頂くことができますので、どうぞお気軽にご相談ください。


<要項>
大阪大学
岡山大学
大分大学
富山大学
長崎大学
浜松医科大学
鹿児島大学
筑波大学
東京医科歯科大学
高知大学


<過去問>
秋田大学
大阪大学
富山大学
浜松医科大学


※2011年度以前の資料につきましては、大学側で公開・頒布されているものについては、保持しておりますので、あわせてご相談ください。

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医学部受験専門予備校 エコール麹町メディカル

2011年5月17日火曜日

【受験情報】国公立医学部 「社会」「理科」選択の注意点

国公立医学部の入試要項において、社会の選択に大幅な変更が出ております。
学校の授業には存在しない科目「倫理・政治経済」が登場(というか復活というか)、
地歴ではなく「公民」選択の場合は、「倫理・政治経済」しか選ぶことができない大学が多くなりました。

また、理科の選択についても、3科目型、2科目型それぞれで選択の仕方に若干の変更があります。

受験校を選定する際の参考にしてください。

なお、このブログの情報は、便宜的に速報としてお送りする情報ですので、「正確な情報」は、かならず大学から直接要項を取り寄せてご確認ください。



◎「社会」の選択

【世界史B、日本史B,地理Bのみ(公民選択不可)】
京都

【世界史B、日本史B,地理B、倫理政経から選択】
北大
旭川医科
東北
秋田
山形
千葉
東京
東京医科歯科
富山
福井
岐阜
浜松医科
名古屋
三重(ただし、現代社会もOK)
滋賀医科
大阪
神戸
広島
山口
愛媛
高知
九州
大分
鹿児島
琉球(ただし、現代社会もOK)
福島県立医科
和歌山県立医科


【現代社会、倫理、政治経済も選択可能】
弘前
筑波
群馬
新潟
金沢
山梨
信州
鳥取
島根
岡山
徳島
香川
佐賀
長崎
熊本
宮崎
札幌医科
横浜市立
名古屋市立
京都府立医科
大阪市立
奈良県立医科




◎「理科」の科目選択について

【3科目が必要になる大学】
北大、京大、長崎大・・・センターで2科目、2次個別試験で2科目選択だが、それぞれの試験で重複しない1科目を選択する。
千葉(後期)・・・後期個別試験の総合テストは、「物理・化学・生物」から出題。
九州・・・センター試験で生物Ⅰ必須(ほかに物理・化学から1科目選択)、個別試験は、化学ⅠⅡと物理ⅠⅡが必須。

【2科目受験だが、指定の必須科目がある】
山口・・・センターで化学Ⅰが必須(ほかに生物・物理から1科目選択)
愛媛・・・個別試験は、化学ⅠⅡと物理ⅠⅡが必須。
佐賀(前期)・・・センター試験で物理Ⅰと化学Ⅰ必須。

2011年4月4日月曜日

【医学部合格体験談】理系科目ゼロからのスタート 1年半の受験勉強で最終合格!

小野真央さん

【愛媛県出身。セントアンドリュースカレッジ高校卒。帰国子女推薦で入学したICUを2年次で中退し、エコール麹町メディカルに入塾。東京女子医科大学医学部、聖マリアンンナ医科大学医学部、東京医科歯科大学歯学部に最終合格。】

私は中学卒業後の4年間を海外の高校で過ごしました。高校生活はそれなりに楽しく充実した日々でしたが、卒業を目前にして「医師になりたい」と思ったときに私がおかれていた状態では、日本の医学部を受験して合格することなど、とても不可能でした。

そのような事情もあり、私は医学部受験を諦め、「帰国子女枠」でICU(国際基督教大学)へ入学しました。ICUでは、周囲の学生も教授の先生方のレベルも非常に高く、勉強の内容も非常に楽しく充実していましたが、やはり「医師になりたい」という気持ちがしこりのように胸に残っていました。同級生が皆しっかりとした将来の目標を持って学問に励む中で、私は「このまま挑戦せずに終われば必ず後悔する」と思い、思い切って大学を中退しました。

そしてエコール麹町メディカルの門をたたきました。初めて原田塾長と瀬戸教室長にお会いした時のことは今でも鮮明に思い出すことが出来ます。8月でしたので、予備校の新学期が始まってから半分が過ぎた時期でした。こんな中途半端な時期に、医学部受験のことを全く知らないままやってきた私に、お二人は今の医学部受験の現状を大変丁寧に説明してくださり、「決して簡単な道ではないが、しっかりと対策を立てて勉強すれば一年半での合格も十分可能だ」と背中を押してくださいました。この予備校を選んだ理由はいくつもありますが、決定打となったのは「この先生たちについていけば、間違いなく合格までの道を歩むことができる」と信じることができる理念と熱意を持っていらしたからです。このようにして、いよいよ私の予備校生活が幕を開きました。

得意の英語をどう生かしたか

海外生活の経験があったことで元々英語の成績はよく、入塾の時期に受けた初めての模試でも偏差値は60を超えていました。しかし、実質「未履修」の状態から始めることになる理数科目で苦労をすることを想定して(事実、大変苦しみました)、英語を確実な得点源とし、他の受験生と差をつけるために、英語の授業には入塾と同時に平均して週8コマ(16時間)程度参加していました。

瀬戸先生は、点数がとれることで慢心してしまい“感覚”のみを頼りに英語を解いてしまう癖の抜けない私の「文法ができない」という致命的な弱点を始めから見抜いて指摘してくださり、文法のみの個別授業を設定してくださいました。倉林先生には入塾した年の9月頃からおよそ8ヶ月間、個別指導で文法を教えて頂きました。

原田塾長が担当する英文購読の授業で英文を理論的に解釈して読むという技術を身に付けることができました。バートランド・ラッセルやマイケル・サンデルの原著を読むというのは、英語力をつけるという意味で大変素晴らしいメソッドであったと思います。理論哲学や政治哲学を学び教養も広がりましたし、抽象的な概念を具体的に考えることの重要性や、論証の技術を実地で学ぶことができ、英語だけでなく小論文や2次試験のディベートにも大いに役立ちました。ちなみに、受験勉強ばかりでつかれていた私にとって哲学の原著を英語で読む塾長のゼミは、真の意味での「スコレー」(良い息抜き)にもなりました。

この他にもほとんどすべての講師の方々に英語を教えて頂きましたが、違う観点から様々なアプローチで教えてくださるので、英語への興味は増すばかりでした。事実、麹町メディカルに入塾してから英語の成績は伸びる一方で、最終的な偏差値は平均して75程度にまで達していました。教室長が入塾当初に提案してくださったように、まさしく「英語を確実な武器にする」ことが叶ったのです。これによって本番前の3か月は勉強時間のほとんどを理数科目に充てることが可能になり、精神的負担がだいぶ軽くなりました。

最後まで苦労した数学

初めて模試を受けた時にもっとも衝撃を受けたのが数学です。問題の意味すら全くわからず、手をつけることが出来ないのです。マーク模試でしたので、適当にマークをし、結果偏差値は30にも届きませんでした。日本の高校の数学は全くの別物…という認識はもちろんありましたが、それでもこれは予想外でしたし、大変な衝撃を受けました。

全く白紙の状態から数学をスタートしたため、最初はゼミには参加せずにプライベート授業とセミプライベート授業を中心に学習を進めていきました。結果、医学部受験に必要なすべての範囲を、入塾してからわずか8ヶ月あまりで教わることができ、入塾した翌年の4月にはゼミに加わることが可能になりました。

河本先生には最初から最後までずっとプライベート授業を受け持って頂きました。丁寧でわかりやすい板書をしてくださるので、河本先生の授業でとったノートは随所で役に立ちましたし、大学入学後も大切に使用するつもりです。また、勉強のやり方があまりよくわからず、いろいろな参考書に手を出しがちだった私に、「一つの参考書を最後までしっかりとやり抜く」ということを教えてくださいました。

また、佐藤先生にも1年半を通して大変お世話になりました。佐藤先生は1つの問題を解く方法だけでなく、その問題の背景にあるものや、“裏ワザ”とでもいうべき解き方など、大変深くまで数学を教えてくださいました。特に、秋期に開かれた佐藤先生担当のスペシャルゼミでは、ベクトルや図形など受験生が苦手とする分野を徹底的に教えてくださいました。お二人のほかにも、内海先生と安久津先生と、数学科のすべての先生にお世話になりました。授業時間外の質問にも大変丁寧に答えてくださり、思うように成績が伸びずに苦心している時に道を示してくださいました。

最終的な成績は、調子が良くて50を少し超える程度しかありませんでしたが、それでも問題の意味すらわからず1時間ただ座っていただけだった最初の頃と比べると、躍進を遂げたと言っていいと思っています。得点源とはならなかったものの、他の教科の足をひっぱらない程度にまで成長したのは、ひとえに数学科の先生方のご指導によるものです。

生物も得点源に 躍進した理科

英語の次に得点源となったのは生物です。1年半を通して生物を受け持って頂いた三宅先生の授業は全て豊富な知識に裏付けされており、よもすれば“暗記する教科”だと思いやすい生物が“考えて答えを導き出す教科”であることを教えてくださいました。「暗記は必要最低限に。生物は全て理論的に覚えられる」ということを学び、未履修状態からスタートした生物の偏差値が教わって半年程度で安定して60を超えるまでに至りました。入試直前期の生物の冬期講習は、考察問題を中心に解く演習の時間や幹細胞や環境問題などの“最新のトピック”を扱ったゼミなど、生物を専門的に研究されてきた三宅先生にしか出来ないと言っても過言ではないほどハイレベルな授業ばかりでした。自分が1年半死にもの狂いで学んだことが、医学部入学後も確実に生きてくることを実感でき、自信に繋がりました。

化学に関しては、入試直前の10月頃になるまで成績は伸びませんでした。こんな状況を見かねて、瀬戸先生は「OBの医学生によるプライベート授業を受講してみないか」と提案してくださいました。こうして、OBのYさんに8月から5か月間化学を教わることになりました。Yさんはご自身も全教科ほぼ未履修の状態から受験勉強を開始し、2年で医学部正規合格にたどり着いた経歴の持ち主でしたので、思うように成績が伸びない苦しみや「勉強がわからない」というつらさを理解してくださいました。また、勉強時間や勉強の方法、私生活へ対するアドバイスもしてくださいました。要点をしっかりと押さえ説明してくださり、課題も与えて頂いたので、苦手な化学から逃げることなくコンスタントに勉強することが可能になりました。Yさんの授業を受講し始めてからおよそ1か月後のマーク模試では、いっきに偏差値が50を超え、飛び上がるほど喜んだのを憶えています。最終的には偏差値が60を超えるに至りました。

完璧にした2次試験対策

医学部受験でものを言うのは、何も1次の学科試験だけではありません。事実、聖マリアンナ医科大学の1次試験は手ごたえからしてかなりギリギリのラインでの通過であったと感じていますが、小論文と面接対策をしっかりと行なっていたお陰で、2次試験で大幅な得点を稼ぐことができ、最終合格に漕ぎ着けたのだと分析しています。

麹町メディカルでは小論文・面接対策にも力を入れており、週に2時間、塾長による小論文の対策授業が行われていました。この授業は、ただ“小論文の書き方”という画一的なことを教えるのではなく、哲学や倫理という観点から時事問題を読み解き、医療倫理から環境問題まで幅広く焦点をあて、塾生同士で徹底的にディスカッションをしていくという大変実用的なものでした。文系出身の私にとってこの授業は得意分野を伸ばし受験に生かすための大きな役割を果たしていました。毎週原田塾長の下で厳密な議論を積み重ねていたお陰で、聖マリアンナの2次試験での1時間にも及ぶ集団討論の時間にも全く気負いすることなく、冷静に自分の意見を述べ、他の意見を聞き入れることができました。

あの時を乗り越えてよかった!

このようにして合格までたどり着いたわけですが、途中何度も挫折しそうになったこともあります。もともと考え込みやすい性格だったことが災いして、5月の駿台模試を皮切りに、どんどんと悲観的になり、ふさぎ込んでしまいました。年が明け、「お試し」で第一志望の医学を受験したころから、「このままで間に合うのだろうか」という漠然とした不安は常に付きまとっていました。数学は勉強時間に反して全く点数に結びつかず、生物も頭打ちで、化学に至っては勉強することから逃げていました。入試本番まで8ヶ月と少し、その時点で数学と化学の2教科共に偏差値が50を満たしていませんでした。

21歳という自分の年齢や、大学生と高校生の妹がいることを考えると、もう1年浪人することが正しいこととは思えない。第一、もう1年勉強したから受かる保証はどこにもない……かといって、このまま受験をやめたところで、どうすればいいのかわからない。一人暮らしということもあり、毎日そのようなことを悶々と考えていると、気付けば勉強時間は以前の半分以下になっていました。

いよいよ居た堪れなくなった私は、瀬戸教室長に連絡をして、6月についに帰省することを決意しました。周りがどんどん力をつけていく時期の帰省、今考えても大変な痛手であったとは思いますが、その時はただただ精神的につらく、実家に戻ることしか考えられませんでした。こうして何の連絡もせず突然帰省した私を、両親は思いのほか温かく迎え入れてくれました。

逃げるようにして実家に戻った私を、瀬戸先生は責めることはしませんでした。それどころか、なんと、お忙しい中はるばる私の実家(愛媛県)まで飛行機とレンタカーを乗り継いで、お話をしに訪ねてくださったのです。瀬戸先生は私と両親に私の成績の移行をまとめた資料を見せてくださり、思うように伸びないと苦しんではいるが、着実に力をつけてきていること、このまま頑張り続ければ合格は十分に可能であると仰ってくださいました。しかし、それでも無理に帰京を勧めるようなことはされませんでした。今思えば、私を信じてくださっていたのだと思います。その後、私は両親と話し合い、結局帰省から1か月後に東京に戻りました。気持ちを新たに受験勉強の再開することを決意したのです。

もちろん、その後も気持ちのアップダウンはありました。一度帰省したことで途切れてしまった“受験生の生活リズム”を取り戻すのはなかなか大変で、気が付けば半日何もしていない日や、映画ばかり見ていた日もあったほどです。

しかし、途中入塾してきたWさんの短期決戦に燃える情熱と集中力に刺激され、また自分より年下の塾生が「今年が最後の挑戦」と強い覚悟を持ってわき目もふらずに勉強している姿を目の当たりにして、自分の覚悟の足りなさを痛感し、自分もこれではいけないと改めて気持ちを奮い立たせました。月に一度か二度、他の塾生と食事に行き、お互いの不安を吐露し鼓舞し合ったことも、私の精神面を大きく支えてくれました。このように、様々なバックグラウンドを持った受験生を受け入れている麹町メディカルであったからこそ出会えた人々との交流を通して、人間として成長できた部分も多くあります。

それでも、受験直前までトラブルは続きました。海外からの証明書の不備で、いくつかの医学部受験が絶望的な状態に追い込まれた時に、原田塾長は大学の入試課に直接交渉してくださり、ニュージーランド大使館に卒業を証明する書類を発行してもらうために奔走してくださいました。そんな中で私立医学部の入試が始まり余裕のない状態の私に、「こちらで絶対に受験できるようにするから、何も気にせず勉強に集中してください。」と言ってくださいました。

瀬戸先生は私が第一志望の大学に落ちてしまった日に眠れずに送ったメールを見て、深夜にもかかわらず電話をかけてくださいました。電話越しに泣いてしまった私に、「今諦めたらそれで今年の受験は終わってしまう。最後まで頑張りなさい。」と激励の言葉をかけてくださいました。

最後に、私の医師になりたいという気持ちを理解し、精神面と金銭面の両方で私のことを支えてくれた両親と、塾長・教室長を始めとするエコール麹町メディカルで出会った先生方、事務局の皆さん、塾生の皆さん、全ての方々に、心から感謝を述べたいと思います。これからは、OGとして皆さんと関わりを持っていきたいと思っています。

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【医学部・獣医学部合格体験談】高卒後4年半のブランクを経て 入塾後半年で複数校合格!

和多慎吾さん

【大阪府出身。私立甲陽学院高校卒。家庭の事情で高校卒業後4年半のブランクを経て、受験年度の7月にエコール麹町メディカルに入塾。日本大学医学部医学科、金沢医科大学医学部医学科最終合格。獨協医科大学医学部医学科一次合格(二次辞退)、日本医科大学医学部医学科一次合格。日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科、麻布大学獣医学部獣医学科(センター利用)合格。】


私は中学・高校の6年間、関西の中高一貫の有名進学校で学びましたが、卒業後は、家庭の事情で大学受験を諦めざるを得ず、家業の手伝いをして過ごしていました。家庭の事情とはいえ、進学できないことで非常に悔しい思いをしました。高校時代の友達は、東京大学や京都大学、国公私立の有名医学部などに進学しており、自分だけが取り残されているという気持ちでいっぱいでした。悶々とした気持ちのまま、気が付けば3年近い月日が流れてしまいました。

22歳の時、大切な人の相次ぐ死や、妹や友人の病気、自身の入院など、ドラマのような悲劇を連続して経験しました。そんな状況に憔悴しきっていた私ですが、亡くなったある大切な方からの言葉から勇気をもらい、今度は自分が助ける側に回るべく「医師になろう」と決意したのです。こうして、私の新しい生活が始まりました。本気で受験勉強をスタートさせることにしたのです。

宅浪から塾との出会いまで

受験勉強をスタートしてから、約2年間、私は宅浪しました。あいかわらず、家業の手伝いが必要だったからです。しかし、独学での勉強にはやはり限界がありました。受験の年の秋ごろから、科目によって成績の伸びがストップし、スランプがたびたび訪れました。その年に受けたセンター試験で目標としていた点が取れなかった時点で、私の焦りはピークに達しました。英語と生物の低迷はとくに私の焦りを増幅させていました。

藁にもすがる思いでインターネットを検索していたとき、偶然発見したのが、エコール麹町メディカルのサイトでした。そしてさっそく「慶応医学部直前講座」というものを申し込んでみました。

直前の個別指導を担当してくださった入野田先生と三宅先生の指導は、わかりやすいだけでなく、内容は驚くほど高度で、まだ教えを乞うてから間もないにも関わらず、的確に私の弱点や課題を見抜いてくださりました。原田塾長と瀬戸先生との面談は衝撃的でした。たったの30分ほど話しただけで、自分の課題が一気に整理され理解できたのです。そして、一人ひとりの受験生を親身に考えてくださる姿勢がひしひしと伝わってきました。「この先生たちは決して裏切らない」、直感的にそのように信じられることはなかなかありませんが、正しい直感でした。

8月から本科に合流

一度、大阪に帰り、半年間の学費を貯めて、次の夏から、エコール麹町メディカルでの勉強が始まりました。瀬戸先生は、一人暮らしが初めてであった私のために東京での新居をわざわざ探して下さるなど、生活面でのサポートまでして下さいました。

本科生の皆さんと合流した8月、私が最も驚いたのは、周りの塾生の勉強量の多さでした。皆が10時の授業開始から丸々一日机に向かい、集団授業や個別授業の予習復習に真面目に励んでいる姿はとても刺激になりました。さまざまなキャリアを持った個性的でありながら素直で優しい他の塾生たちと一緒に半年間勉強できたことは、私の人生において本当に大きな財産になると思います。


塾生のみならず、先生方の授業も本当に素晴らしいものでした。まず、数学でお世話になった佐藤先生は気さくな人柄で、東京にきて間もなくナーバスになっていた私によく声をかけてくださいました。授業となると培ってこられた経験を駆使して、解答を導くことだけでなく問題の本質を見抜くことの大切さやその術を本当にわかりやすく教えてくださいました。中にはある程度数学に自信を持っていた私が自身の甘さを痛感するような厳しい指導もあり、本当に素晴らしい指導であったと思います。内海先生はいつも穏やかな口調で本当に丁寧に教えてくださり、私の苦手分野を的確に補強してくださいました。河本先生は、問題そのものにとらわれず、その問題に関連した受験生が抱えやすい盲点に焦点を当てた解説をしてくださいました。おかげで、私の成績はさらに伸び、超難関校レベルでも数学は得点源だと言えるほどの自信を身に着けることができました。

不得意な英語まで得点源に

英語科の先生方も、私の課題を的確に把握し、補強してくださいました。私は受験英語が嫌いで、一人で勉強していて時はややともすれば怠りがちになっていましたが、この予備校には、私の英語に対する嫌悪感をも吹き飛ばしてくださるほどの、濃密かつ興味深い授業をなさる先生方がおられました。教室長でもある瀬戸先生はもとより、本当に気さくな人柄で人気もあり、授業中の雑談にまで英語の細やかな知識を盛り込まれる倉林先生、ネイティブ以上ではないかと思えるほどの、英語に関する圧倒的な知識量をベースとした英作文の授業をされる入野田先生、単語の成り立ちや前置詞の本質など、受験英語だけではなく語学としての英語の視点からの授業をなさり、個人的に英語に関する相談にも乗っていただいた本田先生等など、この予備校の誇る多くの先生方のおかげで、秋頃の全国模試では偏差値が74に達するなど、大きく成績を伸ばしていただきました。

理科に関しては、三宅先生に本当にお世話になりました。生物学で博士号をもち医学部でも学んでいるというバックグラウンドを存分に生かされた生物の授業は圧巻でした。医学部を受験するのならば受講されて絶対に損はないとおもいます。

原田塾長による小論文の授業も、医療倫理などの医師を目指す上で考えておかねばならないテーマを基にした塾生間でのディベートなど、小論文のみならず面接の対策も兼ねた、非常に有意義なものでした。

センター科目の指導も充実

国語や倫理といったセンター試験科目も、この予備校は充実していました。国語は柳生先生が、週一回、たった二時間という超短時間にも関わらず、魅力に富んだその人柄と授業内容で見事に私たちの古文・漢文に対する苦手意識を取り除かれましたし、倫理は哲学が専門である英語の本田先生が、一日中予備校に詰めきって、私たちの質問の対応にあたってくださることもありました。
また、事務の方々も本当に温かく接してくださいました。竹生さんには、顔をあわせる度に声をかけて頂き、細やかな気遣いをして頂きましたし、久保田さん、寺井さんは本当に優しく親切な方で、よく励まされ、和ませて頂きました。普段塾生が顔をあわせる機会が多い事務の方々が素晴らしいのも、この予備校の魅力の一つです。

また、瀬戸先生の計らいでピラティスやヨガといった、身体のケアができる講座も行われました。よく言われる通り、合否を分けるのは気力と体力です。一日中勉強ばかりになると、肩こりや体のなまりなどから勉強の効率が悪くなったり、体調を崩したりするものです。どうしても勉強ばかりになりがちな秋以降にこうしたプログラムを設定して頂けたことは、気分転換の意味も含めて大いに助かりました。他にも、航空会社の方を招いての本格的な面接対策など、塾生の医学部合格に必要な様々なカリキュラムが組まれていました。

そして、この予備校の最大の長所は、個人に合わせた受験戦略を練って頂けることです。私は医学部に関しては何の知識もなく、時には「慶応だけ受験すればいい」とも考えていました。しかし、瀬戸先生は、そんな私の考えの背景を十分に理解してくださった上で、受験の戦略的観点や人生の先輩として、私に適した他の医学部や獣医学部の受験を勧めてくださいました。どの学校を受験するかは、受験生にとっては人生を決めかねない大きな問題です。しかし、大手予備校などでは、生徒数も多く、合格実績を求められる背景もあるため、充分に個人にあわせた受験校選びができているとは思えません。

入塾して本当によかった!

私が様々な学校を受験してみてわかったことは、どんなに実力があり、模試の判定が良くても、医学部受験において、すべての受験校に合格するのは至難のわざということです。私自身、絶対的に自信を持っていた慈恵医科大学に失敗しました。しかし、しっかりした準備をし、得意科目に合わせた受験校戦略を立てれば、限りなく100%に近い確率で希望の医学部合格を果たすことは可能です。進学できる医学部は1つだけですので、それでよいのだと思います。

私は、残念ながら第1の本命としていた大学に合格することはできませんでした。しかし、この予備校に入塾したことには、微塵の後悔も感じていません。客観的に見れば、たった半年の指導で、医学部に複数校合格できたことはすごいことなんのだと思います。1年間、もしくは1年半あれば、ほんとうに慶応でも東大でも合格できる可能性と手ごたえは感じることができました。これから医学部を目指そうとおもっていらっしゃる皆さんには、とにかくこの予備校を訪問し、実際にお話を聞いてみることをお勧めします。私が、なぜこの予備校を信じて頑張ることが出来たか、すぐにわかると思います。

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2011年4月3日日曜日

【医学部合格体験談】エコール麹町メディカルと出会って1年で念願の医学部に合格!

山中翔平くん

【東京都出身。駒沢大学高校卒。J予備校に籍を置きながら、麹町メディカルの医学部受験指導を受ける。指導開始1年で帝京大学医学部、埼玉医科大学医学部に合格。東京慈恵医科大学、聖マリアンナ医科大学1次合格。その他、一般学部としては最難関の早稲田大学先進理工学部、横浜市立大学国際総合科学部合格。】


私の出身高校は大学の付属高校で、ほとんどの生徒がそのまま系列大学に進学することを希望し、外部の大学を受験するコースは一学年500名中、たったの28名。どう見ても「受験に熱心」といえる環境ではありませんでした。当時は、医学部進学のことなど考えてもおらず、ただ漠然と「理系コース」に進み、高3の秋に、某大学の理工学部に推薦入試で合格を頂きました。

しかしながら、高3の冬に起きたある出来事がきっかけで「医師になりたい」と思うようになり、「そのためには医学部に行かねばならない…しかし、辞退するわけにもいかない…」と激しく葛藤しました。同時に、そもそも自分は医学部などに合格できるのかという不安もあり、相当に悩みましたが。結局、母や祖父母の薦めと強い応援もあり、大学を休学して医学部受験に挑戦することになりました。いまから2年前の春のことです。

予備校については特に情報や知識もなかったので、現役時代から通っていて慣れ親しんでいたJ予備校の本科に籍を置き、その授業を中心に勉強していきました。毎日通学して、自習室にも通い詰め、自分なりに「これ以上はできない」というぐらいまでやりました。理科(生物・化学選択)は、やればやっただけ伸びるという実感があり、最終的な偏差値は62~3になりました。一方、英語と数学はそれぞれ60弱止まり。元々苦手だった英語はこれでもかなり伸びた時間がありましたが、数学については「一年では時間が足りない」というのが正直な感想でした。そうして迎えた一度目の受験では、私立の医学部を11校受験して、結果は聖マリアンナ医科大学医学部の二次補欠。最後まで補欠繰上合格が回ってくることなく、その年は終わってしまいました。 

初めて医受験専門指導を受ける

エコール麹町メディカルと出会ったのはちょうどこの時期、聖マリの二次繰上りはどんなペースでまわってくるものなのでしょうか…と相談したのがきっかけでした。 

医学部を志望している受験生の大半は、身内・親族に医師や医療関係者が多いようで、特に私立医学部の大学ごとの情報などに詳しい方が多い中、我が家はそうした環境ではなかったので、自分も母も、情報不足な面と、噂の域を出ない情報の真偽がわからず、ふりまわされているような状況がありました。

2年目の予備校選びも迷いました。J予備校は、幅広く大学受験全般の指導についてはなんの不満もなく、たいへんよい指導をして頂いたと思うのですが、「医学部」について特化した情報や指導方法がありませんでした。だから、エコール麹町メディカルの情報量、医学部受験の指導経験の豊富さにはたいへん驚きました。また、医学部の赤本がずらりと並んでおり、予想対策問題なども大量に用意されている環境にも圧倒されました。

塾長の原田先生、教室長の瀬戸先生にお話しを伺い、「医学部がどんなに難しいと言えども、所詮は大学受験のひとつである」「とはいえ、私立大学の出題は大学ごとに大きく異なるので、プロの分析をうまく活用して、効率よく『対策』を行わなければ、ぜっかくの学力も生きてこない」また「自分ができたつもりになっていても出来ていないところは実はたくさんある」といった指導を頂き、何をどうとらえて勉強していけばよいのか、最終合格に至るためにはなにが大切なのかを知ることができました。

「医学部はあきらめて休学していた大学に戻る」か、「もう一度だけチャレンジするか」を決めかねていた私と母は、二人で何度もエコール麹町メディカルに足を運び、母と私がそれぞれ別々に何度も相談に乗って頂きました。原田先生から頂く回答、アドバイスはことごとく的確であり、自分も母も「その通りだ」と思うことばかりでした。そして、エコール麹町メディカルでの二度目の医学部受験を決心しました。

ほんとうは、できれば本科に在籍したかったのですが、Jでは学費が免除になったので、引き続きJ予備校に籍を置き、麹町メディカルの単科生として勉強を進めていくこととなりました。

麹町メディカルのゼミの威力は絶大だった!

得意科目の理科については、引き続きJ予備校の授業で十分だろうと考え、同じ授業を受け続けました。J予備校では、生物のクラスが「難関」と「レギュラー」に分かれているのですが、そのレベルは「その年の受講メンバーのレベル」によって変動してしまいます。自分以外の受講生には医学部志望の人はおらず、こう言ってはなんですが、お世辞にも「難関」と呼べるレベルではありませんでした。医学部受験の生物は、大学によって「高校での履修範囲を大きく上回る」かなり専門的な出題がされることも多く、「このままでは太刀打ちできない」と感じ、麹町メディカルの本科ゼミを受講することにしました。

三宅先生の講義は、率直いって「すごくハイレベル」です。Jの難関クラスでは、聞いたことすらないターム(専門用語)がたくさん出てきました。難しすぎる…と感じたこともありました。しかしながら、これこそが医学部受験の生物だったのです。実際、本番でどんなに難しい問題が出ても、マニアックな問題がでても、「あ、これは授業でやった問題だ」と余裕をもって取り組むことができましたし、普通の問題に至っては「簡単だな」と思いながら解くことができたのです。

ちなみに、正規合格を頂いた埼玉医科大学の面接試験では、「途中で予備校を変わったようだけど、その理由は?」と聞かれ、「医学部レベルの生物の授業を受けたかったからです」と答えたところ、「一般の学部の生物と、医学部の生物では、どう違うと思う?」と聞かれ、自分なりの考えを述べたところ、「なるほどね」と肯いて下さったということもありました。

受験戦略を振り返って

最初、原田塾長からは「一年目で、医学部の専門指導もない中で一次合格を出せたのだから、二年目は私立の難関校、国公立まで視野に入れた勉強をしてはどうか」というアドバイスを受けました。これは、「もう後がない」自分に対して、万が一医学部がだめだった場合でも、国公立の他学部上位校に進学できるという戦略も考えて下さってのことでした。

医学部は私立で決めようという覚悟ができていたので、先生にも相談し、当初のリスクヘッジ計画通り、「国公立他学部で滑り止めを確保しよう」ということで、前期は横浜市立に出願。後期だけは、一発逆転(笑)を狙って、岐阜大に出願しました。(ちなみに後期試験前日に、東日本大震災が発生。私はなんとか受験だけはしてきましたが、かなりの人数が欠席していたように見えました。)

さて、私立医学部の入試結果です。まずはじめの杏林、東邦ではかなり大きな手ごたえがあり、入試会場から出たところで配られている某予備校の「解答速報」と照らしてもやはり手ごたえがあったので「絶対に受かった!」と思っていたのに、結果は一次不合格でした。さすがに少し凹みましたが、「この後、まだたくさんあるし、大丈夫」と思い直して試験を進めていたところ、「翌日から入試6連荘」という日に大風邪をひいて38℃の熱を出してしまいました。

よりによって、発熱の初日が、昨年一次合格していた「聖マリ」。去年受かったのに今年落ちるわけにはいかないというプレッシャーと、発熱による朦朧とした意識の中で受験しましたが、なんとか一次合格をとりました。(しかし、今年も二次試験はだめでした。)

翌日の慈恵入試日にも、熱は下がらず、しかも数学がとても難しく、おそらく20~30点の得点ではないかという出来…。しかし、理科と英語はいつも通りに戦えた結果、まさかの一次合格。こちらも二次合格は来なかったのですが、発熱の中で受験した大学の学科試験では、意外にもよい結果が続きました。

ところで、慈恵入試の晩になっても熱が下がらず、起きているのもつらいような状態になってしまいました。翌日には帝京大学の入試が控えていました。帝京では、その日のうちに面接試験が行われるため、そこでの内容について、原田塾長と電話相談する約束をしていました。しかし、あまりの体調の悪さに弱気になってしまい、「明日の帝京受験はやめようと思うのですが…」と相談しました。その時点では、まだ一次合格が一つも出ていない段階でした。

塾長は、「どんなにしんどくても、這ってでも受験してきなさい」とおっしゃいました。「発熱に対しては、別室受験の制度もあるので申し出てお願いしてみなさい」というアドバイスも頂きました。私も母も、そんな制度があるとも知らなかったのですが、それを聞いて安心し、翌日はアドバイス通りに申し出たところ、別室に案内して頂くことができ、個室で、二人の試験官に囲まれて、一人で受験するという環境に恵まれ(?)ました。結果として、帝京大学に進学することになったわけですから、塾長に相談して本当によかったと感謝しています。

なお、その後の入試 ― 東京医科大、日大、埼玉医科大(後期)、慶応の入試では、埼玉医科大の後期入試でのみ、最終(正規)合格を頂きました。後期入試といえば、倍率も高く、受けても無駄…という思いがありましたが、しっかり結果が出るものなんだなと、我ながら驚きました。

結果として4つの私立医学部に一次合格を頂き、その内2つに最終合格。昨春、原田塾長のおっしゃったとおり、「複数合格」を果たすことができました。二次試験での「面接」については、今年は、エコール麹町メディカルで相当な特訓をして頂きました。今年は、他の塾生のみなさんと一緒に、また、個人的な受け答えの部分についてはマンツーマンで、何度も、じっくり練習をして頂きました。この練習がなえれば、二次最終合格はありえなかったと思います。本当にありがとうございます。

最後に、医学部ではありませんが、早稲田と横浜市立の二次試験の感想について、少し述べておこうと思います。早稲田の先進理工学部は最難関ということもあり、一般学部の受験指導がメインのJ予備校では、むしろこちらをかなり喜ばれました。正直にいうと、早稲田の試験は、医学部を目指して勉強していた自分にとっては、簡単、余裕なものでした。英語は少し難しかったですが、おそらく受験者全員にとって難しいので差がつきません。理数科目については、実をいうと半分の時間は寝ていたくらいです。

一方、横浜市立のほうは、素直に難しいと感じました。やはり、さすは国公立です。ただ、理科については、聖マリの化学の論述対策などをやっていたので、そこに肉付けしていく形で(書かせる分量が圧倒的に多いので)太刀打ちできました。数学は、王道と言う感じの易しい問題でした。こちらも先生のアドバイス通りに受けて合格を頂きました。

念願の医学部への合格は、精神的にも、また学費の面でも、傍らでいつも応援してくれた母が本当によろこんでくれたのが何よりうれしかったです。

2011年3月17日木曜日

【告知】震災後の開校について

震災で被害にあわれた方やそのご家族・関係者の方に、心よりお見舞い申し上げます。
そして、復興に尽力されているすべての方々に感謝と敬意を表したいと思います。

当塾においても、震災当日はたいへんな混乱がありましたが、登校していた塾生と講師はすみやかに近くの東大駒場キャンパスに一時避難し、心身の故障を出さずにすみました。そして、翌日からは、通常の時間で開校しております。また、英語・数学・理科の「早期講座」も日曜日から再開いたしました。


とかく、戦争や大災害などの非常時においては、ややもすると学問・芸術・文化が軽視され、場合によっては敵視されるような状況になりがちです。しかし、勉強を続けることは、決して不真面目でも不謹慎でもありません。本日は、延期された国立大学の後期試験なども行なわれますが、引き続き受験生のフォローに尽力いたします。エコール麹町メディカル渋谷本校も、差し迫った危険がないかぎり、通常通り開校し、教授活動を続けてまいりたいと思います。

私たちは、物資を運んだり、壊れた家を建て直したりたりすることはできません。しかし、私たちの出来ることをしっかりやることで、巡り巡って復興の一助になることが可能になると考えております。当塾塾生の中には、直接の被害に遭遇した人はおりませんでしたが、被害にあってしまった受験生やお問い合わせをいただいていた方々の中には、被災地の方や実際に被害にあわれた方も、もしかするといらっしゃるかもしれません。被災した受験生に対しては、学費減免や無料講座の提供など、最大限の支援を行ないたいと考えております。


今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


なお、福島原発の問題については、各所最も信頼できる複数のソースから判断し、東京から脱出するまでの危険性は、いまのところ無いと判断いたしました。今後の状況も逐一正確な情報入手に努めつつ、運営にあたって参ります。


エコール麹町メディカル 塾長  
株式会社麹町メディカル 代表取締役
原田広幸

2011年3月8日火曜日

2011年度 医学部入試 獣医学部入試 歯学部入試 薬学部入試 合格速報 (3月7日判明分)

文系出身、理数科目未履修、帰国子女、大学中退・卒後・社会人の再受験、多浪からの脱却…

医学部受験の「逆境」からスタートした本科・単科・通信科塾生たちの価値ある合格です。

入塾テストで選抜して優秀な受験生だけを集めたり、成績上位層は完全特待(無料)で在籍させたりできる大手予備校さんとは訳が違います!(思わず、ちょっと興 奮…)

また他の先輩医系予備校さんとは母集団の桁が違うため、数の上ではまだまだ見劣りしてしまいますが、創設2年目にしてこれだけの塾生がこれだけの合格を掴んで くれたことを誇りに思い、心から感謝します。

今年度(2011年度)入試が最終合格目標だった塾生のほとんどが、目標を達成しつつあります。

まだ夢半ばの塾生もおりますが、同じ境遇からスタートした 先達の成功を励みに、補欠繰上を待ちながら、後期入試を戦っています。

エコール麹町メディカル
(2011年3月7日現在 判明分)


慶應義塾大学医学部医学科(一般入試一次) 7名  (3/2現在判明分)

早稲田大学先進理工学部電気・情報生命工学科 1名  (2/27現在判明分)

東京慈恵会医科大学(一般入試一次) 1名  (2/23現在判明分)
東京慈恵会医科大学(一般入試最終) 3名中  (2/23現在判明分)

日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科(一般入試) 2名  (2/15現在判明分)

日本大学生物資源科学部獣医学科(一般入試) 1名  (2/14現在判明分)

麻布大学獣医学部獣医学科(センター利用入試) 1名  (2/14現在判明分)

日本大学医学部医学科(一般入試最終) 2名  (3/7現在判明分)
日本大学医学部医学科(一般入試一次) 2名中  (2/14現在判明分)

東京医科大学医学部医学科(一般入試一次) 1名  (2/10現在判明分)
東京医科大学医学部医学科(公募推薦入試) 1名

横浜薬科大学薬学部臨床薬学科(特待生入試) 1名 [特別奨学生]   (2/10現在判明分)

日本大学松戸歯学部歯学科(一般入試) 1名 [成績優秀者学費減免対象]   (2/10現在判明分)

帝京大学医学部医学科(一般入試最終) 1名  (2/23現在判明分)
帝京大学医学部医学科(一般入試一次) 1名中  (2/23現在判明分)

聖マリアンナ医科大学医学部医学科(一般入試最終) 3名  (2/24現在判明分)
聖マリアンナ医科大学医学部医学科(一般入試一次) 18名中  (2/24現在判明分)

東京女子医科大学医学部医学科(一般入試最終) 1名  (2/14現在判明分)
東京女子医科大学医学部医学科(一般入試一次) 2名中  (2/8現在判明分)

東京女子医科大学医学部医学科(指定校推薦入試) 1名

獨協医科大学医学部医学科(一般入試一次) 2名  (2/8現在判明分)

北里大学医学部医学科(一般入試最終) 1名  (2/23現在判明分)
北里大学医学部医学科(一般入試一次) 3名中  (2/23現在判明分)

埼玉医科大学医学部医学科(一般入試最終) 2名  (3/2現在判明分)
埼玉医科大学医学部医学科(一般入試一次) 9名中  (2/23現在判明分)

昭和大学医学部医学科(一般入試最終) 1名  (2/14現在判明分)
昭和大学医学部医学科(一般入試一次) 4名中  (2/5現在判明分)

鶴見大学歯学部歯学科(一般入試) 1名 [特待生候補]

日本医科大学医学部医学科(一般入試一次) 1名  (2/3現在判明分)

東邦大学医学部医学科(一般入試一次) 5名  (1/29現在判明分)

岩手医科大学医学部医学科(一般入試一次) 4名  (2/2現在判明分)

金沢医科大学医学部医学科(一般入試最終) 1名  (2/3現在判明分)
金沢医科大学医学部医学科(一般入試一次) 2名中  (1/31現在判明分)

杏林大学医学部医学科(一般入試最終) 3名  (2/24現在判明分)
杏林大学医学部医学科(一般入試一次) 8名  (1/26現在判明分)

岡山大学歯学部歯学科(学士編入試) 1名

2011年2月24日木曜日

2011年度 医学部入試 獣医学部入試 歯学部入試 薬学部入試 合格速報

文系出身、理数科目未履修、帰国子女、大学中退・卒後・社会人の再受験、多浪等々…医学部受験の「逆境」からスタートした本科・単科・通信科塾生たちの価値ある合格です。

入塾テストで選抜して優秀な子だけを集めたり、成績上位層は完全特待(無料)で在籍させたりできる大手予備校さんとは訳が違います!(思わず、ちょっと興奮…)

また他の先輩医系予備校さんとは母集団の桁が違うため、数の上ではまだまだ負けてしまいますが、創設2年目にしてこれだけの塾生がこれだけの合格を掴んでくれたことを誇りに思い心から感謝します。

今年度(2011年度)入試が最終合格目標だった塾生のほとんどが、目標を達成しつつあります。まだ夢半ばの塾生もおりますが、同じ境遇からスタートした先達の成功を励みに、補欠繰上を待ちながら、後期入試を戦っています。

エコール麹町メディカル
(2011年2月24日現在 判明分)

東京慈恵会医科大学医学部医学科    (一般入試最終) 1名    (2/23現在判明分)
東京慈恵会医科大学医学部医学科    (一般入試一次)    3名中    (2/23現在判明分)

日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科    (一般入試) 2名 (2/15現在判明分)

日本大学生物資源科学部獣医学科    (一般入試) 1名 (2/14現在判明分)

麻布大学獣医学部獣医学科    (センター利用入試) 1名 (2/14現在判明分)

日本大学医学部医学科    (一般入試最終) 1名 (2/21現在判明分)
日本大学医学部医学科    (一般入試一次) 2名中 (2/14現在判明分)

東京医科大学医学部医学科    (一般入試一次)  1名 (2/10現在判明分)
東京医科大学医学部医学科    (公募推薦入試) 1名

横浜薬科大学薬学部臨床薬学科    (特待生入試)[特別奨学生] 1名[特別奨学生] (2/10現在判明分)

日本大学松戸歯学部歯学科    (一般入試) 1名[成績優秀者学費減免対象] (2/10現在判明分)

聖マリアンナ医科大学医学部医学科    (一般入試最終) 3名 (2/24現在判明分)
聖マリアンナ医科大学医学部医学科    (一般入試一次) 18名中 (2/24現在判明分)

東京女子医科大学医学部医学科    (一般入試最終) 1名 (2/14現在判明分)
東京女子医科大学医学部医学科    (一般入試一次) 2名中 (2/8現在判明分)
東京女子医科大学医学部医学科    (指定校推薦入試) 1名

獨協医科大学医学部医学科    (一般入試一次) 2名 (2/8現在判明分)
   
北里大学医学部医学科    (一般入試最終) 1名 (2/23現在判明分)
北里大学医学部医学科    (一般入試一次) 3名中 (2/23現在判明分)

埼玉医科大学医学部医学科    (一般入試最終) 1名 (2/24現在判明分)
埼玉医科大学医学部医学科    (一般入試一次) 9名中 (2/24現在判明分)

昭和大学医学部医学科    (一般入試最終) 1名 (2/14現在判明分)
昭和大学医学部医学科    (一般入試一次) 4名中 (2/5現在判明分)

鶴見大学歯学部歯学科    (一般入試) 1名 [特待生候補]

日本医科大学医学部医学科    (一般入試一次) 1名 (2/3現在判明分)

東邦大学医学部医学科    (一般入試一次) 5名 (1/29現在判明分)

岩手医科大学医学部医学科    (一般入試一次) 4名 (2/2現在判明分)

金沢医科大学医学部医学科    (一般入試最終) 1名 (2/3現在判明分)
金沢医科大学医学部医学科    (一般入試一次) 2名中 (1/31現在判明分)

杏林大学医学部医学科    (一般入試最終) 3名 (2/24現在判明分)
杏林大学医学部医学科    (一般入試一次) 8名中 (1/26現在判明分)

[学士編入]
岡山大学歯学部歯学科    (学士編入試) 1名

2011年2月22日火曜日

二月つごもり頃に

2月最終週。

先週には東京でも一晩で数センチの積雪があったり、ダウンジャケットや温かいブーツを脱ぐことができない寒さが続いています。

先日、家庭訪問をさせて頂いた塾生のご実家でお借りした御手洗いのカレンダーに、枕草子の中に出てくる句が書いてありました。


そらさむみ花にまがへてちるゆきに すこし春あるここちこそすれ



この場面は、「二月つごもり」のころ。

つごもり=晦日(月末日)なので、ちょうどいま時分にあたるでしょうか。いや、旧暦だから3月末ぐらいの話かな。しかし、平安時代の住宅・被服事情からすれば3月末でもいまより寒かろうし気候変動もあろうし…厳密にはよくわかりませんが(笑)。

空が寒くて降る雪が花(梅か桜か?)に見えなくもないという季節感は、いまの体感、いや、“心もち”にぴったり沿います。春の姿も気配もまだ見えないけれども、間違いなく近づいてきている…そう信じたい、そんな思いです。

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2011年度入試は、昨日の慶応大学医学部入試をもって、私立の後期・二期入試、そして国公立二次を残すのみとなりました。

入試期間中の最繁忙期だったこともあり、また「140文字」という短い発信が気軽なツイッターを始めたせいもあり、自分でも忘れてしまうくらい長い間、ブログの更新を滞っているうちに、気づけば、2012年度入試に向けてスタートを切る受験生・保護者の方からのご相談が増えてくる季節となりました。

みなさん一人ひとり違う歴史・背景をお持ちなので、お悩みもそれぞれに固有ですから、そこはお一人ずつお答えしていますが、中には共通するものも少なくありません。

また、もしかしたら「直接相談すると、なんだか勧誘されそう」とご相談をためらう方もいらっしゃるかもしれません(笑) (念のため言っておきますが、質問にはお答えしますし、我々のアピールポイントはお伝えしますが、勧誘しませんよ。決断するのは受験生自身でないとまったく意味がありませんので。)

そこで、これから、医学部・獣医学部受験のスタートを機切るみなさんに共通するお悩みやご相談についての私どもの考え方を、この場で少しずつお伝えしていきたいと思います。

正直にいえば、未だ今年度入試を戦っている受験生たちのことからなかなか気をそらすことができないのですが、しかし、新年度=2012年度入試に合格目 標を設定した受験生のスタート時期はまさにいまですので、苦しくとも二重の人格をもって(笑)、新年度のことも語っていかねばならないと覚悟しました。

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まず、成績上位者(偏差値60程度)の受験生が、2月末を迎えるいまここでスタートしておくことができれば、余裕をもって学習計画が立てられます。 ただし、上位者にありがちな過信・慢心が原因でその後数年にわたって受験に苦しんだという話はたくさんありますから、出来る人ほど、謙虚さを大切にしましょう。

なお、当塾では成績優秀者への特待制度を設けていますので、成績には自信があるが、学費には不安があるという方はぜひ一度ご相談ください。

(医学部専門予備校は、かなりの少人数で、膨大な授業数を提供するため、大手予備校などに比べれば、学費が高く設定されています。これは追って一度詳しく述べたいと思っていますが、今日はひとつだけ。「クラス定員は大手予備校の10分の1で、学費単価は大手予備校の2倍」ということからなにが推測できるか、お考えいただければ幸いです。)

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一方、医学部や獣医学部にむけて、これから・ゼロから受験勉強を始める受験生で、来年(2012年)に合格目標を設定している受験生にとっては、「いますぐ」具体的な学習をはじめて頂きたい、ギリギリのタイムリミットが迫っています。

「これから」「ゼロから」といっても、(1)実はとっても控えめな性格なだけで、最低限の基本は入っている偏差値50~55程度の場合と、(2)文系出身だったり高校時代にまったく勉強していなかったり社会人となって受験勉強があまりにも久しぶりだったり…文字通りゼロからのスタート(偏差値は30~40台)の場合とでは、多少、状況も変わってきます。

なお、当塾には、文系出身者、大学生(在籍・休学・中退)や社会人からの再受験生、女性受験生という、医受験のマイノリティの方々が多いことは常々お伝えしているとおりですが、似た境遇の方が集まっているので、励みになることはもちろん、目標モデルを設定したり、学習進捗状況の目安にしたりとメリットが多いと思います。

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こうした再受験生の方に混じって、当然ながら、現役の高校生や、高卒の浪人生も在籍されています。

学校以外の社会を知らない彼らですが、大人の再受験生の存在や講師陣とのやり取りから、知らず知らずのうちに「社会人としての言動・ふるまいとはどのようなものか」「大人がこれだけ懸命に目指す医学部受験とはどのようなものか」を学び、おおいに刺激を受けています。

高校生にとって、大人と席を並べることに、最初はとまどうこともあるようですが、皆、すぐに慣れてしまいます。制服をきた受験生が、かなり年上の同級生に、「ここはこうなっているんですよ…」と説明している場面に遭遇すると、なんだかとてもうれしくなってしまいます。

かつて、現役高校生が多数を占めるいくつかの予備校に在籍していたことのある再受験生の方々から、「エコール麹町メディカルの生徒さん(高校生)は、本当にお行儀がよいですね」と言われますが、そうさせてくれているのは、まさに大人の受験生の存在。ありがたいことです。

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もうひとつ、医系予備校には、俗にいう「多浪生」のおにいちゃん、おねえちゃんの「先輩」たちがその場を支配し、よからぬ空気を醸し出していることが多々あります。

当塾では、多浪生の救済も使命のひとつと考えていますので、もちろん彼らを排除することはしません。しかし、彼らが「長く医学部受験界にいる」ことを理由に“ベテラン面”をするのは間違ったロジックです。

しかしながら、とりたてて若い世代は、年齢に配慮してしまうのも事実。そして、我々も、彼らの人格にはもちろん敬意を払いたい。そんなときにバランスをとってくれるのも、大人の再受験生の存在だったりします。

大学に入ってみればわかりますが、そこには、実にさまざまな背景をもった、さまざまな年齢の学生が存在します。年下の先輩もいれば、年上の後輩もいる、それが実社会というもの。この自然な「社会」の中で、それぞれがそれぞれによい影響を与えあって成長している我が校に在籍してくださっている塾生全員を、心から誇りに思います。

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ところで、受験生の命運を決めるのは、初期段階での正しい自己認識です。

現役生や高卒後まもない受験生が予備校を選択する際には、 学費負担者である保護者の方の影響が大きいので、これを保護者の方のために言いかえると、「お子様の学力と性格の正しく認識」して頂きたく思います。

子どものことを一番わかっているのは親。これは間違いありません。
しかし、子どものことを一番わかっていないのは親。これも真理です。

保護者の方や、我々という「周囲の人間」にとって一番大切なことは、受験生本人に対して、「常に最高の状態」を目指させること。前向きに、肯定的に彼/彼女を褒め、大きく包み込み、そして必要に応じて叱咤激励しながら、眠っている資質を呼び覚まして、能力以上の能力を引き出すことです。

同時に、 受験生本人の見えないところで周囲の人間がすべきことは、「常に最悪の状態」を想定して、先手先手で環境を作っていくことです。受験中に想定される最悪の状態にどのようなものがあるかについては、また追ってお話していきたいと思います。

今年度(2011年度)、通学コースの現役高校生では、指定校推薦や公募推薦などで、早期に、貴重な医学部入学の枠に入ることができた塾生が多かったのも印象的でした。

いずれの受験生も、一般入試での合格突破を目指して真剣に学習していたのが何よりも強みとなりましたが、同時に、保護者の方々が医学部 受験に対してとても熱心で素晴らしいお人柄であったことも、その成功に大きく影響していたと思います。

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なお、当塾を利用して医学部・獣医学部を目指す場合には、本科(通学)だけではなく、単科(通学)や通信科(在宅)のご用意もあります。

通信科に在籍されていた、地方在住の現役高校生・高卒生・再受験生のみなさんは、単に距離的・時間的に通学できないという事情の方もいれば、予備校には通えない別な事情のある方もいらっしゃいました。

そうしたお悩みについて、お電話やメール、ときには来校いただいてのご相談・ご指導を経て、この厳しい医学部入試を立派に突破されていく姿は、我々にとっても大きな喜び・励みとなりました。

独学で頑張っていらっしゃる方、一般的な大学受験の指導にはアクセスできるが医学部や獣医学部受験の専門指導は受けられない方などには、ぜひ通信科をご活用いただければと思います。

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久しぶりに、思いのままに綴っていたら悪い癖が出て、とりとめもなう長い文章になってしまいました。今後は、毎回小さなテーマに分けながらら、お伝えしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

エコール麹町メディカル
渋谷本校教室長
瀬戸雅美

2011年2月11日金曜日

【合格体験談】課外活動に受験勉強 ― すべてを大切にして勝ちとった医学部現役合格

衞藤 菜生
(私立・S女子学院高等科卒)

東京医科大学医学部医学科 公募推薦 最終合格

私は小学校からエスカレーター式で高校まで進学し、付属の大学に行かないということは決めていたものの、かなりのんびりした学校生活を送っていました。高校で文理選択をするときも、とりあえず理系にしておけばいつでも文転できるし…、といったかなりぼんやりとした理由で理系を選んでしまったので(笑)、その後「絶対に医師になりたい」と決意したとき、すでにスタートを切っている周りの友達を見て非常に焦りました。

また、私はいわゆる「社会」の授業で扱う事柄に深い興味を持っていて、高2の終わりに全日本高校生模擬国連大会というものに参加し、さらに高3の5月にはその全米大会に参加したので、本格的な受験勉強を始めるのはかなり遅くなってしまいました。

理系科目を履修しているとはいえ、比較的文系志向で、学校のテストである程度の点数をとって満足していた私が、そんな時期からのスタートで現役合格は難しいのではないかと自信をなくしていたときに家族ぐるみのつきあいがある知人から紹介していただいたのがエコール麹町メディカルでした。

通い始めてまず感じたのは、教科を超えた全体的なサポートが充実している、ということです。私は数学(佐藤先生のセミプライベートレッスン)、化学、生物(三宅先生の本科ゼミ)の授業を取りましたが、突然英語の長文読解や小論文のテキストを渡され、やって持っていくと先生方は丁寧に添削して返してくださる、ということがよくありました。

また、数学は2名、理科は6~8名の少人数のクラスであることから、非常に質問しやすかったというのが大きかったです。それまで、大手の塾に行っても授業を受けるだけ受け、わからないところがあっても先生には会えず、中途半端な理解のまま終わるということが少なくなかった私には、疑問をじっくり聞いてくださる先生がいることは学習の大きな助けとなりました。

そうして、夏から本格的に受験勉強を始めた私ですが、その頃、東京医科大学の公募推薦があることを知りました。現役合格にもこだわっていた私は、一般に絞ろうかギリギリまで迷っていたのですが、チャンスを増やす意味で挑戦することにしました。そうと決めると、塾長の原田先生は、東京医科大学の質問受付まで一緒に行ってくださって情報収集をし、小論文の対策のための個人的な講義、面接練習等の充実した対策をとってくださいました。

本番では、筆記もありましたが、あくまで一般を意識して勉強してきたからこそ推薦の試験でも落ち着いて問題を解くことができ、また小論文、面接でも練習したことを思い出しながら、かなり落ちついて臨むことができたと思います。

特に、この試験で合格をいただけたのは、私が一つ一つのことをできる限り頑張るという姿勢を持ち続けたことに起因するのではないかと思います。周りの受験生が学校のテストで手を抜きはじめても、やはりテストで低い点を取るのは悔しいので常にベストを尽くそうとしたり、模擬国連も最後まで全力で挑戦したりといった日々の努力が、学校で学年から一人の推薦をいただくとき、そして推薦入試での選考においても、知らず知らずのうちに役立っていました。

最後に、エコール麹町メディカルの渋谷本校教室には、さりげなくNews WeekやTIMES、日経サイエンスなどの雑誌が置いてあります。さらに、哲学が専門でもある塾長の本棚には、Russelや昨年話題になったMichel Sandelの本もありました。私は勉強の合間にそれらを読んで休憩していましたが、あれは私の好奇心を刺激するとともに、英語の力、そして考える力を育ててくれていたのではないかと、今になって感じています。

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※その他の合格体験記はこちらからご覧になれま す。また資料請求者の方には、その他、Webでは非公開の体験談もお送りしております。

2011年2月10日木曜日

【合格体験談】一般入試での医学部現役合格を目指したからこその、指定校推薦合格

H. M.
(私立S学園女子高校卒)
 
東京女子医科大学医学部医学科 指定校推薦 最終合格

私は、現役で医学部に合格したいと決意し、主に苦手科目の克服を目的として、高2の冬にエコール麹町メディカルに入塾しました。結果的には、指定校推薦により、高3の10月末に東京女子医科大学医学部に合格を頂きましたが、個人的には最後まで「一般に挑戦したい」という思いが強く、一般入試に向けた勉強は人一倍頑張った自負があります。

最大の苦手科目であった数学は、高2の冬から入試直前まで、佐藤先生のセミプライベート授業で鍛えられました。(一緒に受講していたEさんも、東京医科大学医学部の公募推薦に合格されました。)授業プリントはかなりの難度でしたが、予習段階でとことん考えなければ数学は自分のものにならないと感じ、参考書を何冊も調べたりしてから授業に臨むことで理解度が増しました。先生は、どんなに馬鹿馬鹿しいと思えるような質問にも丁寧に答えて下さったので、信頼して授業を受けることができました。

また、生物は、高2の2月から「本科生のゼミ」に混ざって三宅先生にご指導頂きました。学校の授業で得た基礎の上に、発展的な知識を吸収するのが目的でした。苦手としていた異化・同化の分野も、先生の解説を通して真の理解に至り、結果として高31学期の中間・期末試験で学年最高点を取ることができました。

それから、倉林先生には、高2と高3の間の春休みに実際の医学部過去問を使用して英語を教えて頂きました。一番得意科目だった英語も、過去問を前にすることで、読解の浅さや語彙の少なさを痛感し、その後のモチベーションを上げることができたと思います。

そして最後に、原田塾長先生と瀬戸教室長先生に、推薦に向けた面接対策で大変お世話になりました。模擬面接を通じて、自分では気づかなかった注意点をいくつも発見することができました。そして何よりも、最後まで推薦と一般入試の間で揺らいでいた私を、将来的なことを見据えた視点でお話しして下さいました。

麹町メディカルの授業・指導は本当に内容が濃く、大学受験に合格するという目的以上の知識を身につけることができました。事務局スタッフの方々をはじめ、先生方がとてもあたたかく、そのおかげで医学部に最短で入学できたと考えています。今まで支えて下さり、本当にありがとうございました。

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※その他の合格体験記はこちらからご覧になれま す。また資料請求者の方には、その他、Webでは非公開の体験談もお送りしております。

2011年2月8日火曜日

使用済み参考書・問題集・赤本をお譲りください

晴れて合格された受験生の皆様へ

エコール麹町メディカルでは、後に続く人のために、使用しなくなった参考書・問題集・赤本の引き取りを進めています。

大学受験用であれば、古くても新しくても、どんなものでも結構。医学部以外の赤本でももちろんOK。書き込みの有無など状態は問いません。どんな本でも1冊につき100をお支払いいたします。

引き取りは、発送いただいても、持ち込んでいただいても、どちらでもOK。お近くで量が多い場合は、スタッフが引き取りに伺います。


くわしくは、03-6415-7815もしくはメールinfo@ijuken.jpまで。

2011年1月27日木曜日

入試真っ最中ですが・・



医学部入試真っ最中ですが、この時期、今年の学士編入試験を目指している社会人・大学生の方が、本校で受験対策を開始しています。

英語、生物学(高校から大学教養レベル)は、ほぼ必須。化学、物理学をふくむ自然科学もある程度勉強すれば選択肢は広がります。また、数学もですね。

とにかく、英語と生物から始めましょう。

ということで、こんなものを読んだりします。

日本語訳は抄訳ですが、必須分野ですので、日本語訳→オリジナル参照、で重要知識とターム(英語)を確認。かなり分厚いですが、文系出身の私(原田)も挑戦しようとひそかに画策しています。

2011年1月19日水曜日

私立医科大学 入試スタート

岩手医科大学 医学部の受験会場(池袋サンシャインシティ)に行ってきました!

受験生の皆さんはみな緊張の面持ちでしたが、十分に実力を発揮して悔いの残さぬよう頑張ってください! 受験生のみなさんを応援しています!

声をかけてくれたY君、A君、他の塾生もみんな絶対合格を取ってきてください!!!

エコール麹町メディカルのスタッフは、マスク、カイロ、チョコレート、お守りなど、受験生応援グッズを配布しております。見かけたらぜひ声をかけてくださいね。

2011年1月13日木曜日

センター試験間近! 試験当日は指先を温めて!





受験生のみなさん、センター試験間近で、最後のチェックに追われていることかと思います。

今日は、試験前にチェックすべき、勉強以外のポイントをお伝えしておきます。

!当日の服装と所持品をチェック!

・服装は、温かい格好で、しかし、教室の空気が暑い場合には、脱ぎ着出来たりボタンが外せるものがよい。

・意外と大切なのは、当日の朝、移動時から指先を温めておくこと。カイロ、マフラー、手袋は必須!です。

・マフラーは喉元にある動脈・静脈を温めるので、全身の体温維持に効果的。手先も暖かくなります。

・当日に直前見直し用のノートを持っていくこと。

・当日の所持品は、リストにして、前日の夜と朝にチェックするようにしてください。



所持品チェックリスト(汎用)

【必須】

□ 受験票(写真)

 HBの黒鉛筆

□ プラスティック消しゴム

□ 鉛筆削り

□ 腕時計携帯電話を時計代わりに使うのは禁止です!

□ 上履き持参の場合は上履き

□ 現金最低、遅れそうなときやトラブルの時にタクシー代を払える額は持っていこう。

□ 携帯電話トラブル対応、試験会場や先生の連絡先などを入れておく。

□ 試験会場までの地図意外と迷って送れる人が多いです!

□ 使っていた参考書・直前チェック用ノート試験開始の合図があるまで、粘って粘って見続ける。直前に見たものが試験に出たら絶対に解ける。

□ マフラー首元は絶対に冷やさない!全身が冷えてしまいます!

□ 手袋直前まで指先を冷やさないこと!冷たい手と温かい手では、マークシートへの記入スピードが全く違う!

□ 使い捨てカイロ特に指先を温めておく!

□ハンカチ・ティッシュ鼻水が出たり、ひどい時には鼻血が出たりしたら大変です。




【持っていくことを推奨】

□ 弁当コンビニで買ってもよいが、持参すれば時間が有効に使えます。

□ 菓子類(フリスク・チョコレート)気分転換と血糖値UPに効果的!

□ お茶などの温かい飲み物水筒に入れて持ていくとよいかも。

□ マスク・毛糸帽移動時の寒さ対策。

 suica/pasmoなどスムーズな乗換に!もちろんチャージしておくこと!

□ リップクリーム・ハンドクリームカサカサになると、痛いです。

□ 下痢止め薬緊張するとお腹が痛くなる人がとても多いです!

□ 雪に備えて、長ぐつ天気予報を必ずチェック!



◎◎ 悔いが残らぬよう、準備をしっかり、落ち着いて頑張って来てください!



◎◎東京の試験会場では、エコール麹町メディカルのスタッフが、「マスク」「カイロ」「ティッシュ」「チョコレート」をプレゼントしています!! 役に立つから、是非受け取ってくださいね!